浅井中学校 本文へジャンプ


学習の部屋に戻る

レポートEへ

レポートFへ

レポートG


レポートHへ

レポートIへ

レポートJへ
  チャレンジ!青年海外協力隊    

青年海外協力隊員として、シリアにある国連パレスチナ難民救済機構学校が
運営する小中学校で、体育教育を担当して活躍する大島先生のレポートです。


大島先生レポート@

 福島県の訓練所での生活も4週間が終わりました。ここでの生活の様子を少し紹介します。
 月曜日から土曜日までが課業日で、基本的に毎日5時間の語学授業と2時間の一般講座があります。(GWも一切関係ありませんでした。)また、語学の宿題が山ほど出るので、夜は3〜4時間の語学自習をします。本当に基本的なアラビア語だけですが、たった2ヶ月で習得するって大変なんだな、と改めて思ったりもします。体力作りも大切で、晴れた日は3kmのジョギングコースを走っています。体育館があるのでバレー、バスケ、バドミントンを仲間とやることもあります。

 何だかとても厳しい環境で生活しているみたいにみえますね。でも結構充実していて、楽しみながら毎日を過ごしています。バレーボール大会を企画してくれる人や、柔道が得意な人が護身術講座を開いたりもしてくれます。お裁縫教室やパソコン教室、ギター練習会もあります。農業が得意な人が花壇で稲の育て方を紹介したりもしています。私も、仲間とミニ運動会を企画中です。
 これから世界中で様々な形で活躍する人がそろっているので、いろんなイベントがあります。一人ひとりが得意なことを生かしながら、みんなで楽しめることを考えています。

 実はここにはテレビがありません。もちろんゲームも。でも、必要ありません。こんな風に工夫次第で楽しいことはいくらでも自分たちで創っていけるんだなぁ、と『人の力』のすごさに改めて感心しています。一日一日が慌しく過ぎていきますが、時間を無駄にしたくないという思いが日に日に強くなっています。

(2009.5/3)


シリアへ旅立ち
 
 2ヶ月の研修を終えた大島先生、出発前の1週間を浅井中のソフトボール部の指導に汗を流していただきました。
 そして、6月22日、いよいよシリアにむけて出発されました。活躍を応援したいと思います。

 左の新聞記事は、出発を前に市長を表敬訪問したときのものです。

 「イスラム圏では女の子が活発に運動することが少ない。体を動かす楽しさを伝えたい。」と抱負を述べられています。今回派遣されて、2011年3月まで活動されます。


(2009.6/22)



大島先生レポートA

  シリアに来て1週間以上過ぎました。以前、メールを送ったつもりでしたが、届いていないようですね・・・。すみません。こちらのネット環境は極めてよろしくないです。ネットができるだけマシなのかもしれませんが・・・。という訳で、再度チャレンジ!

 現地時間(6月)23日の午前に無事シリアに着きました。移動時間は多分15時間くらい(乗り継ぎ時の待ち時間を含めて)。途中、何度か時計を現地時刻に調整している間に何時間なのか分からなくなってしましました(^^;)

 今は首都ダマスカスで現地訓練を受けています。ここでも訓練は専ら語学学習です。
日本では、フスハーと言う、いわゆるアラビア語の標準語を習っていました。でもアラビア語は数カ国で話されていて、それぞれの国にアンミーア(方言)があるので、今はシリア方言を習っています。フスハーと同じ言葉もありますが、中には全く違う発音や表現もあるので悪戦苦闘中です。(日本語で例えると、「はい」を田舎のおじいちゃんが「んだ」って言う感じ。)
 休日はなるべく街に出てシリアの人と会話をするようにしています。でも、やっぱりまだまだ通じません。買い物をしたい時も通じないことがあって、そんな時はお店の人も私も片言の英語での会話になります。中学・高校と何となく英語を勉強していましたが、今は「片言ではあるけど、英語を勉強しておいてよかったなぁ」と思います。
7月21日に現地訓練が終わって、任地のホムスという街に移ります。そこからいよいよ学校での活動が始まります。次回はホムスでの生活についてお知らせしたいと思います。

(2009.7/2)



大島先生レポートB

 ダマスカスでの現地訓練も終え、7月26日に赴任地ホムスにやってきましたが、まだ学校には行けていません。夏休み中ということもありますが、何よりも「イカーマ(滞在許可証?労働許可証?)」がもらえていないのが大きな原因です。
 私は、シリアにいますが、働く先はパレスチナ難民地区。そこに入るにはイカーマが必要不可欠なんだそうです。ちなみに難民キャンプ地区と言ってもテント生活をしているわけではなく、もう何年もそこに住んでいる人たちなので家もお店もレストランもあります。キャンプ地から出たり入ったりも自由です。もうホムスの街の一角のような感じです。
 そんな訳で、いきなりですがこちらの夏休みを楽しんでいます。近場の観光に行ったり、シリア人家族のバーベキューに誘ってもらったりしながら毎日を過ごしています。
 8月20日からラマダン(断食)が始まります。日の出から日没まで食べ物はもちろん、水やタバコも一切口にできないらしいです。私も挑戦してみようかな……。


(2009.8/17)

 さて、ラマダンが始まって10日ほどがすぎましたが、興味深いことがたくさんあります。まさに、「イスラム教」を肌で感じることができ、うれしいです。私も、3日間は張り切って挑戦しましたが、4日目にめまいがしたのであっさりあきらめました。急に慣れないことをするのはやっり良くないと、言い訳して…。ただ、昼間に外で堂々と水を飲むのはやはりイスラム教徒の人にとっても失礼なので我慢しています。(ラマダンについて詳しいことはこちらをどうぞ→

(2009.9/1)



大島先生レポートC

 私のいるホムスは、こちらの英語表記でHomsとなっています。発音は、どちらかというと、フとホの間みたいな感じです。人によっては、ヒに聞こえたりもするかもしれません。
 今回は、ゴラン高原のことをみんなに知ってもらいたいと思います。
 ゴラン高原は、もともとシリアの領土です。昔から隣国イスラエルとの間で戦争が繰り返されてきました。そして、1974年のイスラエル撤退の際にゴラン高原内にあるクネイトラ県です。シリアは、イスラエルの「残虐行為の記録」として、修復・整備することなく残しています。だから、どこを見てもがれきの山でした。
 今回は、写真の添付にもチャレンジします。画質を落としているのでどの程度見れるか分かりませんが…。今もなお、一部はイスラエルが占領していて、イスラエルとシリアの間に国連兵力引き離し監視隊が入り、この地を監視しています。そして今、私が活動している学校の生徒たちもイスラエルから避難してきたパレスチナ難民の子どもたちです。





(ゴラン高原について、詳しいことはこちらをどうぞ→

  何か、毎回こんな内容ばかりで「ちゃんと仕事しているのか!?」って思われそうですね。
次回こそは、学校や生徒のようすをお伝えできれば、と思います。

(200910/5)




大島先生レポートD

 こんにちは。
インフルエンザ、浅井中でも日本中でも大変なことになっているようですね。インターネットを通して少しずつ情報を見ています。早くおさまることを願っています。
シリアは、今のところまだ広がっていません。私も、今年は念のために予防接種を受けました。だから、無敵な気分です。

さて、ここ数日で一気に寒くなりました。夏の次に冬が来たような気分です。10月に入って朝夕は多少涼しくなりましたが、それでも日中はまだ海で遊べるほどでした。が、2,3日前に雨が降ったかと思ったら急激に冷え込みました。慌てて毛布やセーターを出しました。
 6ヶ月暑くて6ヶ月寒いそうです。寒いのが6ヶ月も続くなんて、考えただけでゾッとします。…。

今回は、ようやく学校のことについてお話しできます。
私が働いているのは、ラムレ女子中学校というところで6年生から9年生までが勉強しています。イスラム世界なので、小学校からすでに女子校・男子校に分けられています。学校が二つ並んで建っていて、男子校と女子校が塀で仕切られています。やんちゃな男子はよく塀を乗り越えて来て、その度に先生に怒られています。
 生徒は、語学だけでもアラビア語(国語)、英語、フランス語と3つも勉強しています。昔、フランスの統治領だったこともあり、その名残で今でもフランス語の授業があるそうです。時々、街中を歩いていると、「マダーム」と声をかけられてドキッとします。「マダム」以外のフランス語を聞いたことはありませんが、…。
 やはり今は、英語教育の方に力が入っているようだし、生徒の興味も強いようです。幼稚園のころから英語の授業があるそうで、このあいだ6年生の教科書を見せてもらったら、Lesson1の内容が現在進行形でした。すごい!! 
 そして、ここでは年度末に進級テストがあります。当然、合格しなければ来年もう一度その学年で勉強することになります。でも体育のテストはないそうです。

日本は日本なりの、シリアはシリアなりの大変さがそれぞれありますが、生徒は日本のみんなに負けないくらい元気です。というわけで、生徒と一緒に撮った写真を添付します。

では、風邪・インフルエンザに気をつけて、皆さん元気にお過ごしください。

付け足し
10月29日でサマータイムが終わりました。
30日午前0時になった瞬間に時計を29日午後11時に戻しました。1時間得した気分です。
これで、日本との時差は−7時間になりました。

(200911/2)