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  チャレンジ!青年海外協力隊    

青年海外協力隊員として、シリアにある国連パレスチナ難民救済機構学校が
運営する小中学校で、体育教育を担当して活躍する大島先生のレポートです。



大島先生レポートJ

試験期間中を利用して、任国外旅行に行ってきました。
お久しぶりです。長い間シリア情報をお届けしていませんでした。すみませんでした。

8月には「日本も異常気象!」と友達からたくさんメールをもらいました。相当暑かったようですね(今も?)。もちろん、シリアも負けていません。シリア人曰く「10年に一度の暑さ」だとか。

こちらの夏はとても早くやってきて、そして非常に暑いです。友人宅のベランダでは7月上旬に温度計が56℃を記録したそうです。(私のアパートは風がよく入ってくるのでまだマシですが。)また、乾期なので5月から全く雨が降っていません。

そんな環境なので夏休みが長期間あります。基本的には6月から8月の3ヶ月間ですが、今年はラマダン(断食)月が重なったこともあり、ラマダンとラマダン明けの祝日を合わせた9月15日頃までが夏休みとなっています。

日本にいたときには「ただでさえ長い夏休みなのに、そんなことで夏休みが延長するなんて信じられない!」と私自身、ただ思っていたと思います。しかし、実際シリアで生活しているといかに宗教が生活に根付いているかが良く分かり、この方針にも自然と納得してしまいます。

そして「9月15日頃まで」というのがまたおもしろいでしょ?新学期がいつから始まるか、まだはっきりしていないのです。これものんびり気質のシリア人らしいやり方です。

夏休み中、7月はソフトボールのクラブ活動を行いました。来年4月の大会に向けて新しいメンバーも迎えました。初めて見る道具に興味津々の子どもたち。グラウンドも道具も不十分な状況ですが、みんな楽しくて仕方がないようです。

私の方が暑さに負けてしまい「ちょっと休憩しよう」と言うのですが、5分もしないうちに「休憩終わり!!」と再び生徒たちに外に連れ出されてしまいます。

気候の関係もあって長期間・長時間のクラブ活動はできませんでした。だからこそできるときに目一杯プレイしたい!と頑張っている子どもたちを見ると、私も負けていられないな、と思います。

   

そして、8月11日から始まったラマダン月、今年は私もなるべく断食にチャレンジしています。少しでもこちらの人たちの考えや気持ちを理解したいと思い、頑張っていますがやはりなかなかつらいものですね。でも「私も断食してるよ」と言うと「ブラボー!」とても喜んでくれます。

去年よりもずっと身近に感じられるラマダン、これも一つの良い経験です。   

 


(2010 09/2)