大島先生レポートG
こんにちは。
先日、NHK WORLDで桜の映像を見ました。日本ももう春を迎えているのですね。日本にいたときは何でもないと思っていた風景が、特別なものに思えます。そして桜が恋しいなぁ等と思った自分を「つくづく日本人だなぁ」と思ったりもします。
シリアでも春を迎え(むしろ終わりを迎えかけていますが…)、スポーツに適した気候になってきました。そんな中、3月26日・27日の2日間、サッカーの全国大会が開催されました。パレスチナ難民地区はシリア内に6県あり、各地区から県代表チームを作りそのチームが集まって大会が開かれました。
パレスチナの子どもたちは、なかなか『夢を持つ』ということができにくいです。環境的・宗教的などさまざまな理由が重なっての現状ですが、「将来○○になりたい」とか「頑張って○○を目指そう」という考え方をあまりしません。そんな子どもたちが県代表として首都ダマスカスに集いサッカーの試合を行うというのは、子どもたちにとってはとても名誉なことで、一生の思い出になると言っても過言ではないそうです。
今年で6回目を迎えるこの大会、「子どもたちに夢を」ということでJICA側(過去の体育隊員)が提案し、毎年UNRWAと協力して開催されてきました。大会名もUNRWA-JICA CUPと名づけられています。
普段は塀に囲まれたコンクリートの小さなグラウンドでしか運動できない子どもたちが、プロも試合をする立派な競技場で目一杯プレイしている様子は本当に誇らしげで嬉しそうでした。各地区、たった20人しか参加できずほんの一部の生徒しか経験できないのが残念ですが、代表の生徒たちが各地区に帰った時に、この経験をもとに他の生徒たちに良い刺激を与えてくれるといいなぁ、と思います。

そして次は4月末、いよいよ女子のソフトボール大会です!今はもっぱら任地ホムスでの指導に必死になっています。どんな大会になるか、どんな試合になるか、とても楽しみです。
写真 ↑ 試合の様子 → 優勝カップと記念写真
(2010 04/10)
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