この作品の見せ掛けの形は、焼成後に始めて成立する。
成形、乾燥、焼成、施釉、組み立てといった全て段階で重力が形を制限する。
なので、僕は彼を寝かせて作る。そして、焼きあがったあと、彼を組み立てる。
焼きあがったとは少しだけ、重力に逆らえる。気がする。
重力なんて無かったことにしたい。少しだけ重力を相対化できた。気がする。