このページでは、皆様が、毛髪に関して
感じておられる疑問や、お悩みにお答え
すると共に、知っておくと便利な毛髪に関

する豆知識をご紹介致します。

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白髪のお話をさせて頂きます。

正直言って白髪についてはまだ解明されていない謎が多く残されています。

そこで、よく一般に言われている白髪に関する俗説を検証しながらお話を進めましょう。

○ なぜ白髪になるのか?

 そもそも、髪の色は毛根にあるメラニン色素を作る細胞(色素細胞、もしくはメラサイトと呼ばれています)の活動に左右されます。肌の色同様、メラニン色素の量が多ければ髪は黒く、少なくなるに従ってブラウン・赤毛・ブロンズと明るい色になります。白髪は、その究極の結果で、細胞の活動が衰え色素の供給がなくなった、実際には透明に近い毛の一般名称です。

 しかしながら、白髪になっても、細胞の活動が終了したとは言い切れないのです。中には、一時休止状態で活動を再開する細胞もあるのです。しかし、なぜ休止するのか、どうすれば活動が再開するのかは、現在はっきりと解明されていません。

 今わかっているのは、精神的なストレスと食物の問題です。若白髪などと呼ばれ、老化以外の何らかの原因でなった白髪は、その原因が取り除かれた場合、黒髪が再生された例があります。円形脱毛症等の疾患の場合も、一時的に白髪が生えても、治療が有効であれば黒髪に戻る場合があります。

 コンブ・ヒジキ等の海藻類や黒ゴマといった黒い食物で、体験的に白髪が治った(止まった)という例が多くあるようですが、どの成分が有効なのかは、はっきりしていません。海藻類に多く含まれるヨードは、甲状腺に働きかけて脱毛を防ぐ効果がありますので、同じ毛根の栄養不足で起こる現象であるなら白髪にも有効かもしれません。

 いずれにしても、その後のお手入れや、生活改善で体調が整えられた事により、白髪を黒髪に戻す(または増えるのを遅らせる)ことが出来た例もあるので、長い目で試して下さい。

○ 白髪は、周りの黒髪より太い。

 これは一概に言えません。通常、髪の毛は老化と共に細くなり、
白髪になるものも出てきたりして、それらが混ざり合って頭髪を形成します。ですから、細くなった黒い毛より太い白髪があってもおかしくはありません。その反対も然りです。

 ただし、日常のお手入れの中で錯覚する場合もあります。

 まず、白色が、膨張色である事。特に、大量の黒髪の中にある1本の白髪は、元から先までくっきりと浮かび上がります。
これを白髪のほうが太いから目立つと勘違いする場合があります。

 また、白髪と黒髪では、保湿力等に差があり、均一にセットしても、黒髪と馴染まずハネてしまう場合があります。これを白髪が太いからハネると勘違いする場合があります。
いずれにせよ、微妙な太さの違いは、毛髪ゲージなどで計測しない限りわかりません。

○ 白髪を抜くと増える。

 単純に1本白髪を抜けば、白い毛髪が頭髪全体から1本減ります。
ただ、ここで考えて頂きたいのが、白髪を抜く人のほとんどが、最近になって白髪が目立ち始めた人です。言い換えれば、これから白髪が増えてくる可能性が高い人なのです。

1本の抜かれた毛髪が再生されるまでには、平均130日ほどかかりますので、
その間に別の場所から新たな白髪がはえてくると、再生された毛髪がやはり白髪だった場合、
頭髪全体では、白髪の割合は当然増えるわけです。

 また、無理に白髪を抜くと、毛孔の組織が破壊されて、白髪の要因が隣の毛根に影響する可能性もありますので、正直言ってあまりお勧めできません。
場合によっては、染毛・カラーリングといった方法もあるので、色が違うからといって差別せず、
白髪も大切にケアしてあげて下さい。

(ただし、上記のことは全て、健康な頭皮の方を対象として述べております。
内因・外因で皮膚等に疾患のある方は、専門医の処方に従って下さい。)