観望記
いままで観測した中で一番印象に残ったものをご紹介します。
月、惑星は自宅の庭で観測したものです。
星雲星団はやはり町明かりがなくて標高があるところがお勧めです。
また風がなくてシーイングの良い時にめぐり会いたいものです。
観測地としてお勧め 標高
大台ケ原ビジターセンター駐車場 奈良県 1575m
木曽の御嶽山7合目田ノ原大型バス駐車場 長野県 2180m
しらびそ高原クレーター痕 長野県 1800m
望遠鏡 SkyWatcher Goto16 口径40cm 焦点距離1800mm
接眼レンズ Nikon NAV-17HW 17mm 超広視界102°倍率106倍
接眼レンズ Nikon NAV-17HW+EiC-H14 14mm 超広視界102°倍率130倍
接眼レンズ Nikon NAV-5SW 5mm 見掛視界72°倍率360倍
口径20cmのセレストロンで例えばM33とかM101
を見ると白っぽい雲の塊が見えるだけですが口径40cmで見るとレントゲン写真を見るように
銀河の渦とか腕が写真のようにはっきりと見えるのです。驚きました。

写真撮影は記録に残りますが観望は記憶にしか残りません
出かけるときは観望計画表を作成し、
見る都度印象を記録しておくことをお勧めします。
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印象に残った観望記 最良の条件で観望した時の印象です。
年に数回の最良のシーイングに恵まれた時の見え方は宇宙船の窓から覗いているようで視野いっぱいにまるごとくっきりすっきりとまるで8Kハイビジョンを見ているようで細かいところまでみえます。
土星 360倍で見る土星は図鑑のようにくっきりとした綺麗な輪郭でカッシーニの間隙もボールペンで書いたように見え現実のものとは思えません。
木星 むらむらとした縞の模様が見えるようで驚きです。惑星はビデオとか写真で写したものより生で見る方が数倍詳細なところが見えるようです。
オリオン大星雲M42 トラペジウム近辺の折り重なったガスの模様が着物の帯の模様に見えて感動しました。また大きく広がった鳥の羽の部分はまるで天女の羽衣のようでそれが立体的に見える様には感動です。
亜鈴状星雲M27 20-30cmクラスの望遠鏡では亜鈴状の雲のように見えますが40cmでは両方に広がった淡いガスが見えて瞳のように見えます。濃い亜鈴状の部分は縄のように模様も確認できます。
三烈星雲M20 フィルターなしでもはっきりした裂け目が見えるのが面白いです。
オメガ星団M17 低高度でなかなかいい条件に恵まれませんが見えた時の感動は忘れられません視野いっぱいに広がる星の集団には時間を忘れさせます。
回転花火M101 銀河の腕が直線的に折れ曲がりながら渦を巻いている様子がはっきりと観察出来てます。写真でしか見られない世界を生で見ている不思議な時間でした。
子持ち銀河M51 親銀河から子銀河に覆いかぶさるように白い筋状になって伸びている腕がよくわかります。
黒目銀河M64 写真世界でやっと黒目がわかるのに生で黒目が見えるのには感動です。
ソンブレロM104 小さいですがやはりソンブレロです。
M13 明るくてダイヤモンドをちりばめたようでため息が出ること請け合い です。観望会のお目玉です。
NGC891 ホタテ貝を横から見たように波打った唇のようで視野の3分の1位に大きく見え結構な迫力です。
ケンタウルス座A 別名電波銀河と呼ばれますが帯状の暗黒帯の模様がよくわかります。
アンテナ銀河 アンテナ部分までは見えませんが二つの銀河かハート状にくっついているのがよくわかります。
ステファンの五つ子 暗くて小さくて自動導入で入れても目が慣れないので直ぐには分かりません。星図表を見てngc7331から捜していくと目が慣れてすぐに分かります。そのうち5つとも確認できます。透明度がものいいます。
網状星雲 フィルターなしで良く見えます。よじれているところをたどっていくのが見どころです。
アンドメダロ大星雲M31 大きすぎて視野からはみ出ています。暗黒帯を観測するのもいいですね。
M33 始めて40cmで見た時です。口径20cmで見慣れた雲状の星雲が見つからなくて不思議に思っていたところよく見たら銀河の中をレントゲン写真のように構造を見ていたのに気が付きました。かすかな微光星がチカチカと光っていてM33に属する散光星雲がいくつも見えているのには感動しました。もちろん銀河の腕もはっきり確認できます。
M82 むらむらとした複雑な模様の暗黒帯がよくわかります。
二重星団 観望会のお勧めの散開星団。視野いっぱいに何とか二つ入ってます。倍率106倍のほうがいいです。
リング星雲 何とか色も確認でき微妙の形のドーナツに自然の不思議を感じます。
ngc253 丁度視野いっぱいに入り迫力満点です。複雑な暗黒帯の入り混じった模様に見とれます。
ngc55 低高度ですがかなり大きな銀河で模様もよくわかりあまり知られていないのが不思議です。
薔薇星雲 そこら中にシミのような割れ目がはっきりとわかります。
M46+NGC2438 散らばった微光星の中にぽっかりと惑星状星雲が浮かんでいるのは神秘的ですね。
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