納得の没ネタ 2004 ■


●「最近、爆発事件なかった?夢か、あれは?」という太郎は、どう見ても寝過ぎだ。

●おじいちゃんの憂鬱
おばあちゃんの反対を押し切って通販で買ったおじいちゃんのジューサーは、思惑とはずいぶん違っていて、たった1回の試用でお蔵入りしてしまった。それなのに、おじいちゃんは通販にはまっている。

●最初は仲が良い(お母さんとおじいちゃんの関係)。

●最初から険悪(お母さんとお父さんの関係)。

●お母さんは、おせちのクワイの芽まで食べてしまう。そのせいかお父さんの芽はでない。おじいちゃんも時々、蒔いた野菜の芽がでない…とぼやいている。

●「おじいちゃんは採れた野菜をちゃんと洗ってくれてるので助かる」とお母さん。「会社の人に食べてもらおうと思ったら、ボンネットに置かないと忘れていくなぁ」とおじいちゃん。「それでも落として行く」とお父さん。

●「あの人は東大の事務をしてたから、賢いんやに」というおばあちゃんの感覚は息子にはどうしても理解できない。

●着替までおばあちゃんに用意してもらう子どもたちに、業を煮やしたお父さんの毎度の言葉。「息もかわりにして貰え!」

●遊びに来た友達に「嫁に嫌われることしとんのや」と掃除中のおじいちゃんは、お母さんにそんなプライドはないということを知らない。

●この国の憲法を誇りにしているお父さんは、イラクの復興支援についての考えかたがおかしいと小泉君にメールをうちまくっている。バカな小泉君は、お父さんの「戦勝国としてではなく中立国として人的支援をすべきだ」というアドバイスに耳を傾けない。

●尊敬する織田信長にならって「人生50年」と言っていたお父さんは、何故か50歳を目前に健康に気をつかい始めた。

●お父さんは、ついに体験的に「貧乏5原則」を発見した。

●6月から玄米食を始めた太郎くんのアトピーは、確かに改善の方向に向かっている。でもお母さんの痩身効果はほん(と)の気休め程度だ。

●お母さんは機嫌が良い時は「何故私と結婚したん?」と聞く癖がある。お父さんは決まって「判断を間違ったから」とだけ答える。

●おじいちゃんとお父さんには、特に勉強ができるわけでもないのに学校が好きな子どもの存在が理解しがたい。

●数年前から活動ステージを国政・県政から地域活動にシフトしているお父さんの目論見は市町村合併を無視して地域を勝手に盛り上げることである。

●「すばらしいね。朝起きたら食卓が準備されているってのは。」5時起きで太郎君を送り出したお母さんへの香名子流の感謝の気持ち。

●好き勝手しているようでお父さんもけっこう気を使っている、という話をしていたら、突然、「ひょっとしたら、私が一番気楽かもしれない」と言い始めた香名子の木村家における人間関係の分析はなかなか鋭いモノがある。

●「お父さんもう4個も食べたん?私まだ4個しかたべてぇへんに。」木村家ではこういう会話は日常茶飯事である。

●健康に良いと畑で採れたニンジンでおじさんが作ってくれるジュースは、子どもたちにはどうも拷問のようだ。

●子どもの反応に気付いたおじいちゃんは、「おまえが作れ」とお父さんにジュースを作らせる。

●「野恵ちゃん(従妹)はちゃんと靴揃えてぬいであるよ」と言われて「元気が良い証拠」と片付けてしまう香名子のしつけはやはり失敗だったようだ。

●香名子の希望の三重中学に進学を許す交換条件に、「中学3年間お父さんとの朝の散歩を続ける」ことを契約したのはお父さんとしては大成功だった。しかし、家をでる時間が早くなった分、あわただしい散歩なのは、ちょっと不満である。

●「サルでもわかる…」という本は買うな!というお父さんのアドバイスは、理解できなかったとき惨めになるというのがその理由である。

●三重中学校に入学して学校が楽しくてしかたない香名子は、「付属中学にしておけばいつでも龍泉(家族的熱烈愛好激美味中華房)に寄れたのに」とお父さんに言われるのが一番くやしい。

●お母さんを象徴(表現)する言の葉「薮蛇」、「泥縄」、「優柔不断」、「居眠り」、「執念」、「明るい」、「軽い」、「思いこみ」、「強情」、これをお父さん流に要約すると「アホ」。

●お父さんは年に数えるほどしか、ネクタイをしない(冠婚葬祭の回数とほぼ一致する)のに、太郎君の高校は生意気にも制服でネクタイ着用である。

●子どもたちは知らないと思うが、おかあさんは子ども送り出した後で、自分の弁当をじっくり仕上げている。

●香名子が学校から帰るなりVサインのふりをして、お弁当に使われていた冷凍食品の数を、お父さんに教えていることにお母さんはまだ気付いていない。

●「40才で結婚をあきらめ独身で生きることを決意する」という香名ちゃんの未来計画(小学校の卒業文集)に、お父さんは「裏切られるに決まっているわ」という周囲の声にも耳を傾けず一縷の望をつないでいる。

●医者を目指していた「章弘おじさんも学生時代に、自分の部屋で白衣を着て悦にいっていた」と聞いて、太郎は既得権を得たように感じている。

●太郎の知識の99%はマンガによる。

●おじいさんの知識の80%はテレビによる。

●お母さんの知識の半分は世間ばなし、残りは広告による。

●純粋なお母さんは、他人の話をすぐ信用する。

●強情なお母さんは、家族の意見はまず(ほぼ100%)聞き入れない。

●愚かなお母さんは、それが気苦労(=不幸)の源泉だということに気づいていない。

●パレートの法則を持ち出して、10番以内の成績を要望するお父さんの思いは空しい独り善がりである。

●モノの構造に関心がある太郎のせいで、木村家の居間にはバラバラの製品が多い。

●野菜ジュースを飲んでいた太郎が突然「セロリって生意気やろ、自分は臭いくせに消臭効果あるんやで」。今や、食の事で彼の右に出る者は木村家にはいない。

●自分の体重が職場のより重く計測されたからといって、「家の体重計が狂っている」というお母さんの論法には誰もついていけない。

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