熊野古道工房
そんじゃ少しだけ竹について話そうかの〜
竹の原産地は東南アジアでタイや中国が代表的な産地なのじゃが、世界で1200種類位、日本には600種類位の竹が分布しているそうじゃ。
竹は非常に成長が早くての〜、竹の子は地上に頭を出し、2〜3ヶ月で成竹し、それ以降は何年経っても大きくならないそうじゃ。このため、竹には年輪がないんじゃの〜。
竹の寿命は20年程で、地下茎は更に10年程生きるので竹林全体では世代交代が半永久的に繰り返されるんじゃ。竹は群生して生え網の目のように複雑に絡み合った地下茎と根で土をしっかりと掴むため土砂崩れや水害などに強い働きがあるそうじゃ。
竹って、たくさんの種類があるんだね!
それに、竹の子が2〜3ヶ月で大人になるなんてビックリしたな〜
そんな竹を利用した作品の一例として、物干し竿・釣竿・弓等には、強靭性と反発力を利用し、計算尺・ものさし等には低伸縮性を利用して、茶せん・竹カゴ・扇子等には柔軟性をそれぞれ生かしているのよ。
竹には節がたくさんあるのは何故だか解かりますか?
節は、竹が成長するのに必要なもので、竹の子を切ってみると良くわかるんだけど、節が詰まっていて丁度ちょうちんをたたんだ状態によく似ていますね。
それぞれの節が下から順番に伸びていってやがて大きく育って、まるでちょうちんを引きの伸ばしたみたいに成長するんです。
それと竹の皮には、古くから知られているのですが、物を腐らせない効果があることを知っていますか?
竹の皮は、幅が広くて丈夫で水に浸すと柔らかくなり物が包みやすい事もあって食べ物を包むのに良く使われ、皮はツルツルしていて食べ物がくっつきにくく、液体や臭いもしみこまないことからもとても便利に使われていました。
この他にも、竹のすごいところはね、熱カロリーが木材よりも優れていて、石炭の7割、重油の5割の熱量があり、成長の早さもあって低コストで緑化保全型資料としての活用も注目されているみたいです!
竹って、いろんなものに使われているんですね。
竹の皮が食べ物を包むのに使われていたなんて不思議?