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  リウマチとともに


駅DE車いす・リウマチャーの旅(帰り1)


 さて、ネットの仲間との楽しい交流を果たし、いっぱい元気をもらって帰ることになった3日後。最寄りの三才駅まで地元のTさんが車で送ってくださって、再びJRの旅が始まった

■三才駅
 来たときにはスロープがあったので帰りもそれでOKかなと思い、改札口からホームを覗いてびっくり。地下に下りる階段がある。ホームが別だったのだ。同行のDさんが早速駅員さんに声をかけてくれた。車いす手配の連絡はまったく入っていないという。「ここは一人しかいないので、長野駅で聞いてください」と、取り合う様子は全然ない。構内にはほとんど乗客の姿もなく、どう見ても忙しそうには思えないのだが。
 あるいは、私たちの勘違いだったのだろうか。時間が充分あったので、気を取り直してゆっくり階段を使うことにした。 帰ってから気がついたのだが、地元のSさんは旅行前のメールで、「下り線は地下道の階段があるけれど、声をかければスロープを通してもらえる」と書いてくださっている。アドバイスを心に留めておけば、こんなヘマはしないで済んだのに。
 しかし、駅員さんにも、もう少し親切な気持ちがあってもよかったはず。「スロープ利用も可能ですよ」と、ちょっと言ってくれれば。何といっても、県立の障害者福祉センター「サンアップル」に一番近い駅なんだもの。

■長野駅
 長野駅に到着すると、列車の前には来たときと同じ駅員さんが待ってくれていた。「旅はいかがでしたか?」言いながら、きびきびと車いすを押していく。ここには乗客用エレベーターがあって、乗り込むとき、大きな荷物を持った他の客にも「どうぞ」と声をかけている。  
 名古屋方面行きのホームへ下りる際、エスカレーターの前でいったん停止。乗客の流れが切れるのを見届けてから、上り専用のエスカレーターを止め、慎重に下り方向へ切り替えた。このときも「上りしかありませんのでねえ」と、説明を忘れない。
 ホームに下り、私たちを残したままどこかに立ち去ったと思うと、すぐに列車の乗車口に渡す移乗板を持ってきた。以前はこれがなくて危険だったので、(JRに)言って買ってもらったんですよ、と話してくれる。
 結局、車いすに乗ったまま指定席まで。う〜ん、実に行き届いた扱い。途中、「1日に何人くらい車いす利用者がいますか?」という私の問いに、「6人くらいですね」という返事が返ってきた。長野駅はおすすめ、と私は車いす旅行者に言いたい。
 時間にも気持ちにも余裕があったので、Dさん、昼食を買いに車外へ。まさに私は、おんぶにだっこ。

   

 
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