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リウマチとともに
◆駅DE車いす・リウマチャーの旅(往き3)
■名古屋駅
名古屋駅に着くと、ホームには車いすを用意した駅員さんが待機してくれていた。「お世話になります」と声をかけたが、ちょっととっつき悪そうな雰囲気。かなり速いスピードで、黙々と車いすを押してゆく。荷物用エレベーターが下りたのは、暗い地下室のようなところだった。ずいぶん遠回りになっているらしく、地下道だけでも距離が相当ある。そばを歩くDさんが大丈夫かと気になったが、にっこり笑って懸命に歩いてくれている。
業務用エレベーターの中は、古いカーペットのような布を壁に張り巡らせていて当然ながらきれいとは言えないし、地下通路も乗客が通るには暗すぎる場所。Dさんが一緒だから、車いすの上でも平然としていられるのだろう。長野方面行き列車の乗車口までたどり着いたときは、本当にやれやれという思いだった。
■長野駅
長野駅へ到着したときはもう薄暗くなっていた。やはり車いすと駅員さんが、列車の降り口近くで待っていてくれた。三才駅行きの列車は同じホームらしくて、そのまま別の乗り場へ。ローカル線だと思っていたのに、ホームには大勢の人が並んで列車を待っている。駅員さんが「ちょうど通勤客の帰宅時間帯だから」と少し気の毒がって説明してくれた。
ホームは冷え込んで、雪が舞いはじめた。Dさんが写真を撮っている。列の後ろに並んでいた駅員さんが、雪のかからない方へと車いすを動かしてくれる。さりげない心配りが感じられて、ここで初めてほっとする思いだった。列車が到着して、乗車の順番が来るまでの車いすの慎重な扱いも、気持ちのよいものだった。
■三才駅
最終の三才駅までは、2区間。着いたところは、わが串本駅よりもはるかにこじんまりした駅だった。聞いていたとおりスロープがあって、そのまま改札口へ。夕方で無人になってしまうのか、切符は箱に放り込んでおしまい。
とうとう着いたね!とDさんと喜び合う。この旅は、旅行慣れたDさんがいてこそ。駅前には、群馬から参加のBさんが迎えに来てくれていて、でっかいRV車に乗り込む。
いざ、宿泊先のサンアップルへ! |
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(写真はPさんとDさんより提供していただきました) |
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