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  リウマチとともに


駅DE車いす・リウマチャーの旅(往き2)


■新大阪駅
 特急列車に3時間乗って、最初の乗り換え駅が、新大阪駅だった。予定通り、大阪在住のPさんと京都在住のDさんがホームで待ってくださっていた。もちろん私には二人とも初対面。でも想像通りの温かい雰囲気で、すぐにうちとけることができた。
 Pさんが駅員さんを呼びに行き、車いすもやってきた。早速座ることを勧められて、神妙に腰掛ける。初めて車いすのまま、上りエスカレーターへ。手慣れた様子なので、想像した不安感はない。下りると、いつのまにか押してくれているのは駅員さんではなくてPさんであることに気づく。新幹線に乗るまでに3人で昼食の予定であることを告げると、駅員さんは、ここから先はJR東海なので別の係員が乗車時刻に合わせて迎えに来ると言い置いて、引き上げた。 

 時間が来て、指定された場所で待っていたがなかなか駅員さんが現れない。Pさん、Dさんがヤキモキしていて、とても気の毒。新幹線の改札口に移動して待っていると、やっとやって来た。業務用エレベーターでホームへ。やはり私の車いすはPさんが押していて、駅員さんは私たちの先に立って誘導するだけ。気がつくとPさん、止まるたびに盛んにデジカメのシャッターを切っている。そして私に「ちょっとガタッとなりますよ」と声をかけながら、押すのにも心配りを忘れない。
 後から聞いた話だが、付添人がいるとJRでは原則的に車いすを押さないのだという。Pさんが付添人と見なされたのかどうかわからない。でも、一見元気そうではあっても、やっぱり病気をいっぱい抱えていて大変なのに!
 田舎者の私には、大きな駅のホームは信じられないほど長い。このとき初めて、車いすを用意してもらって正解だったと思った。
 都合でオフ会への参加が急きょ取りやめとなったPさん。さんざんお世話になった私と、京都からわざわざ迎えにきてくださったDさんの2人。心を残しながらもさようならして、新幹線で名古屋へと向かった。
     
 業務用エレベーター →  

 
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