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  リウマチとともに


駅DE車いす・リウマチャーの旅(往き1)


 長野県在住のSさんの掲示板から実現した、長野オフ会。03年2月20日〜23日までの3泊4日の旅となった。

 まず計画が具体化すると、串本から長野までいくつもの駅を乗り継がねばならない私に、Sさんが車いすの旅を提案した。ご自身は松葉杖、電動車いす使用で、旅行経験豊富な行動派のSさん。自分のためでもあり、これからJRを利用して旅行をする障碍者すべてのためにも、車いす体験はぜひ必要であると。他に先駆けて新しいものに挑戦し、QOL向上に実績のあるSさんの言葉には説得力があった。
 それではお言葉に従ってみようか。とはいうものの、旅行経験の乏しい私には、何をどうすればいいのか見当がつかない。そこで早速呼応してくださったのが、参加者の一人で現役ボランティアのPさん。往復の切符はもちろんのこと、事前にJRに電話をかけ直接足を運び、乗り継ぎ駅での車椅子の手配をすべてしてくださった。私は当日そのお膳立てに乗っかるだけでよかった。
 なにしろ車いす経験は手術したときと海外旅行のときの2回あるきり。一応は歩ける身であれば、戸惑いがあるのも事実だった。でもこうなった以上は、よおし、やってみよう!

串本駅
 大きな旅行カバンは前日に宅配便で送り、出発の日はショルダーバッグだけの身軽なスタイルで家を出る。
 串本駅には、おそるおそる様子を見る恰好で入っていった。車いすなど見あたらないのを確かめて、窓口に声をかける。ちょっと緊張していたので、Pさんが連絡を取ってくださった駅員さんとは簡単な言葉を交わしただけ。乗車券を買ってから、改めてやさしそうに見えるもう一人の若い駅員さんと話をした。改札口からホームの乗車口が至近距離なので車いすは用意していないけれど、疲れるようならいつでも用意しますとのこと。帰りは逆に、高い陸橋の階段の上り下りがある。その時はどうするのかと聞いたら、2名が見張り番をして線路に降りて車いすを通すのだという。不安がよぎったが、高い階段を担ぎ上げられるよりましか。

 
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