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  リウマチとともに


駅DE車いす・リウマチャーの旅(帰り2)


■名古屋駅 
 名古屋駅でも迎えてくれたのは、やはり同じ駅員さんだった。往きと同じように業務用エレベーターで地下を通り、新大阪方面行き新幹線ホームへ。ここでも車いす利用者について質問をしてみたら、1日40人程度で観光シーズンになるともっと増えるという。
 列車の到着を待つ間、しっかり者のDさんが、新大阪駅での乗り換え時間が短いこと、連絡が確実に取れているかどうかたしかめてほしいことを駅員さんに告げる。早速私たちの目の前で電話確認。「え〜と、ベージュのジャケットを着ていて、年齢は・・・?」と私を見る。とっさのことで、ついつい私は正直に年齢を言う羽目に。

   
■新大阪駅
 幸いに新大阪駅にも、車いすを用意した駅員さんが。10分という乗り換え時間は結構きびしい。そばを歩いてくれるDさんに気の毒だが、車いすはかなりの早足で来たときと同じ方法で改札口へ。
 そこにはJR西日本の駅員さんが待機していて、JR東海とのバトンタッチが素早く行われた。Dさん、帰りが遅くなるだろうにやっぱり紀勢線のホームまでついてきてくださる。この旅は、そばにいるDさんのフォローでどんなに気持ちが楽だったことか。
 なじんだ「スーパーくろしお」に無事乗り込んで、ああ、これでやっと自力でなんとか帰れると思った。感謝の気持ちをこめて、Dさんに手を振り別れる。
 しかし最後に私の大失敗。駅員さんが「最終は新宮駅ですね」と言ったのをちゃんと聞いていず、いい加減な返事をしてしまったのだ。それがDさんに最後まで心配をかけることになってしまった。

 列車の中で落ち着くと、そういえば新大阪で「新宮駅」とか何とか言っていたが?と思い出した。改札に回ってきた駅員さんに、降りる串本駅で車いすの手配を頼んでいるはずなので念のため確認して欲しいとお願いする。しばらくして、大丈夫だと返事を伝えに来てくれた。
 DさんはDさんで、駅員さんの言葉が気になっていて、新大阪駅でもう一度その駅員さんを捜してくださったらしい。行き先が「串本駅」であることを確認して、やっと安心して帰路についたという。後で聞かされて、ずいぶん心配をかけたと反省。 

 
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