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野古道いろいろ
盛んになった「熊野詣」には、いろいろな地方からのルートができました。地図にあるとおり、大きく分けると6つのルート(紀伊路・大辺路・中辺路・小辺路・大峯道・伊勢路)があります。
その中でも人気があったのが、伊勢神宮から熊野三山を目指す「伊勢路」です。
紀伊半島の西側を通る「紀伊路」が法皇や上皇らの御幸ルートであったのに対し、「伊勢路」は庶民の道。お伊勢参りを終えた旅人や西国三十三カ所めぐりの巡礼者たちが通りました。

▲「紀伊山地の霊場と参詣道」全体地図

重県が誇る「伊勢路」
人気のルート「伊勢路」は、江戸時代の人気読み物『東海道中膝栗毛』にも登場します。「伊勢に七度、熊野に三度、愛宕様には月参り」と。
険阻な山道が多いこのルートのメインは、大内山村から熊野市まで。わずかな距離の間に、荷坂峠(ツヅラト峠)、始神峠、一石峠、馬越峠、八鬼山越え、三木峠・羽後峠、曽根次郎坂太郎坂、二木島峠・逢神峠、大吹峠、松本峠と、10以上の峠が連なっています。

その中には、「西国一の難所」とうたわれた八鬼山越えなど、厳しい道も多々あります。そしてこれらの峠には、数百年前に作られた石畳が、見事な状態で現在まで保存されています。地形が険しかったために開発から逃れて、道自体が広範囲にわたって現在にまで残っているのです。
「伊勢路」は、三重県が世界に誇る文化遺産なのです。

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