熊野川体感塾
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■川の参詣道「熊野川」

 熊野三山への参詣道は多くのルートがありますが、「熊野本宮大社」と「熊野速玉大社」との間を川舟で行き来したことから、この熊野川は「川の参詣道」として川自体が世界で初めて世界遺産に登録されました。
熊野川の魅力


■熊野川は魅力でいっぱい!
 かつて熊野川は熊野三山を結ぶ「川の参詣道」として、また「筏流し」(材木の流通)などの水上交通が大変盛んでした。そして熊野川の恩恵を受けながら、熊野川流域では川と結びついた生活文化がありました。
 川と共に生き、川を守ってきた熊野川流域の住民と川舟船頭・語り部で構成される「熊野川体感塾」では、地元の人々と一緒に、地域の財産である熊野川の清流や個性豊かな生活文化を後世に伝えていきたいと考えています。
 川丈(川端)街道を歩いて歴史を偲んだり、川舟に揺られながら人と川の関わり方について考えたり、熊野川流域の生活や文化にふれる体験と地域の人との出会いを通じて、世界遺産・熊野川の魅力をまるごと感じて見ませんか。
●鳥
 川舟に乗っていると、カワセミ・ミサゴ・サギ類・カモ類など、様々な鳥たちに出会うことができます。こうした光景を実際に見て、自然を身近に考えていただける一つのきっかけになればと思います。
●植物
 川の両岸が崖になっているところが多い熊野川は、大雨による増水に適応した固有の種類の植物が自生しています。日本の中でもこの地域だけに自生する貴重な植物の一群として、ドロシモツケ・ドロニガナ・ミギハトダシバなどがあります。
 私たちは川と共に、この貴重な植物を守り続けて行きたいと思っています。
■熊野川の自然
●魚
 森の恵みを満たした豊かな水は、アユ・ウナギ・コイ・スズキ・ノボリ・カワエビ・モクズガニなど多くの魚類を育み、河岸に暮らす人々に貴重な食物を提供してきました。そこに種々の漁法が生まれ、老若男女、楽しさと実益を兼ねた「魚とり」が四季折々に行われています。
■川丈(川端)街道

 本宮に参拝した上皇や貴族たちは、熊野川を舟で新宮へと下りましたが、庶民の大多数は本宮に近い“楊枝(ようじ)の渡し”で三重県側に渡り、新宮の手前にある“乙基(おとも)の渡しまで、熊野川左岸の崖沿いを歩きました。道路工事によって古道の大半を失いましたが、「宣旨帰り(せんじがえり)や比丘尼転び(びくにころび)など、昔を偲ばせる険しい道も残っています。

熊野川体感塾  〒519-5716 三重県南牟婁郡紀宝町北桧杖  Tel. 0735-21-0314 Fax.0735-21-0313