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芝崎 格尚:昭和4年11月5日生〜平成22年12月19日(享年82歳)
JA三重南紀営農指導課長/JA三重南紀理事/三重県文化財資料調査委員/三重県民俗芸能調査員/御浜町文化財調査委員/御浜町文化協会会長(H1〜4年)/御浜町教育委員会委員/御浜町尾呂志公民館長/わの会代表/尾呂志盆踊り保存会会長
【平成4年:三重県平成文化賞受賞】
三重県東紀州紀南地域世界遺産登録推進協議会会長など歴任。
ふるさと三重の語り部/みえ熊野学研究会研究員/御浜町熊野古道対策連絡協議会委員
昭和30〜平成21年まで三重県病害虫防除所の水稲害虫の発生予察調査に携わる。
警察関係:少年警察協助員
法務省関係:保護司
【郷土史に関する著書・共著多数】
みえ熊野の歴史と文化シリーズ/御浜町の文化財/御浜町史/風土紀/御浜町の植物とくらし/古老ばなしふるさとものがたり―海岸編・山間編/ふるさとの歴史/御浜町の石像物
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1. いつ頃から熊野古道の研究をされ始めましたか。 |
熊野古道については文化協会から平成3年に出版された「ふるさと物語」に横垣峠とトロトロ坂(御浜町片川)について書き始め、郷土の歴史を調べる中から必然的に古道と結びついていきました。
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2. 熊野古道の魅力をどこに感じますか。 |
南地域は海岸部と山間部にわかれていますが、開発が遅れていた山間部に主要な古道が残されています。御浜町には多くの文化遺産がありますが、それが町内の古道と密接につながっており、これらを探索しながら古道を歩いていただきたいと思います。
御浜町を通る古道のまわりには文化財が多く、その文化財をもっと知って見てもらいながら歩いて欲しいと思います。
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3. 今後どのような熊野古道のあり方を望みますか |
世界遺産登録から注目を集めていますが、熊野古道を変えてしまうのは望みません。出来るだけ自然のままの姿で残したいと思います。
横垣峠は歩く人が増え、運動靴では滑りやすい石畳を避けて歩くため、石畳横の土の部分が踏み固められてしまい、リンドウ(アサマリンドウ)が生息する場が減ってしまいました。また石畳を避けて歩くため、土の部分が広がり当初より古道の幅が広くなってしまっています。
風伝峠には、目の覚めるようなたくさんの苔が石畳についていたが、それもずいぶんと失われてしまいました。
ただ歩くだけの意識の人ではなく、本当に古道を愛し自然を大切にしてくれる人びとに来ていただきたいと思います。
また、横垣峠の滑りやすい石畳は、雨の降った後や2月の寒い時期などの滑りやすい時は逆ルートで歩くなどの工夫も必要かもしれません。
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