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M63 りょうけん座 春の星座(フラワー銀河)
2380万光年
SEDS Messier Database
Celestron C8EX 2000mm VX-1 G800 51min 1995/1/2 青山高原
Photo by Hirokazu Yamamura

りょうけん座は北斗七星のすぐそばにある星座ですね。
これは我々から2380万光年のところに位置する銀河です。
大きさは我々と同じぐらいですね。
よく見ると銀河の腕が丁度花びらのように見えますね。
一名フラワー銀河とも呼ばれています。
あの有名なアンドロメダ銀河の約10倍の距離にあるのですね。
よくもそんな遠いところから私達の目に届いたものですね。

さてさて今日はこのような天体写真をどんな風に撮影しているのかお話してみましょう。
やっと観測地にたどりついてまず場所選び。風向きと方角を確認して望遠鏡のセット
機材の組み立てには40分ほどかかってしまいます。
ほとんど撮影状態にすべての機材をセットしてバランスをとります。
しっかりねじが締めつけてあるか確認します。
そして極軸望遠鏡で望遠鏡の向きを正確に北極星に合わせます。
カメラのついている望遠鏡とは別のガイド望遠鏡で北東の星を接眼レンズに入れます。
そしてストップウオッチで時間を計ってどれだけ星がずれるか調べます。この時間約5分。
ずれれば修正して又時間を計って直していきます。
南の空の星を入れて同じような事をして修正していきます。
こうして正確に望遠鏡を真北に合わせるのです。
この時間が約一時間かかってしまいます。

次はカメラのピントをあわせて固定します。そして視野に写す対象物を入れます。
ガイド望遠鏡にガイド星を入れてやっと撮影することになります。
この時間が約一時間です。それから撮影にはいって一時間シャッターを開けっぱなしです。
結局車から望遠鏡を降ろして撮影に入るまで3時間もかかっているのです。
天体の写真は風景写真のように何枚も写すことが出来ませんが
一枚が貴重な写真です。

おやおやお話が長くなってしまったぞーー



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