☆まだ買ってる

 まずはこの葉巻入れの名品。馬の図柄の中でも特に有名なものでとにかく品がある。泥漿盛り上げも精緻で状態もいい。骨董市でいきなり目の前に現れた時には目を疑った。価格を聞いて耳を疑った。それでも少々値切り、店主の気が変わらないうちに購入した。

 モノを減らす減らすと言いながら、結局今年もトータルでいえばオールドノリタケは増えてしまっている。骨董市でもネットオークションでも、そんなに熱心に見ているわけでもないのにである。今ではめったにないが、それでもたまに心をざわつかせる品に出会ってしまうのである。今年も2か月を切り、1年を振り返る時期を迎えたので、懲りない病気の結果と向き合うことにする。

 羅漢図の葉巻入れ。十六羅漢とか五百羅漢とかいうが、ここには十二人の御坊様。モールドで立体的に描かれているので楽しさも倍増だが、いかにも東洋的なこの図柄、西洋でほんとに受けたんですかねぇ。

2015.11.12

 今度こそ本当に真剣に、モノを減らしていこう。

 これぞ長年探し求めていたアイテム。もう半ばあきらめていたが・・・。ティーストレイナー、いわゆる茶漉しなのだが、実用品ゆえに状態がよく受け皿も揃っているのは希少。もともとあった金彩も、愛用の末に剥げてしまって観賞に堪えないものが多いが、これは保存状態がよい。コバルトに金盛り、ジュール付きの薔薇絵という有名なこのシリーズに、ティーストレイナーまで揃っていたとは驚きである。さすがにこれを日常気楽に使うことなどできなかったはずだ。

 オールドノリタケのアールデコ文様には奇抜なものも多く、“なんだこりゃ”図柄も結構あるが、その中でもこれは破格だ。オールドノリタケ本にはよく載っている有名なものだが、実際に見るのは初めてだったのでとにかく嬉しかった。それにしても何度見ても「なんだこりゃ!」