「遊びをせんとや生まれけむ」

 いにしえの歌謡集とも言うべき『梁塵秘抄』の中にある有名な一節だが、この言葉をつぶやくと妙に心が軽く楽観的な気分になれるので気に入っている。無心に遊ぶ子供の姿を詠んだものらしいが、本来の意味はともかく、勝手に都合よく解釈してしまうのだ。

☆遊びをせんとや

 もっとも、どこかへあまり気の進まない用事で出かけても、その道中に何か面白いものはないかと、ついキョロキョロしてしまう私など、「おまえはつぶやかなくていい!!」と、即座にあちこちからツッコミが入りそうである。他人には、私の深い苦悩など知る由もないであろうから、まあそれも笑って許すとしよう。

2013.5.1

“生まれてきていつか必ず死ぬ以上、楽しみ方を知った者こそ幸せである”と。“人生のどんな場面でも「遊び心」を忘れるな”と。

たとえば困難の真っ只中でも、苦しむ自分の姿を少し離れて眺められること、その客観性こそが「遊び心」の極意なのだ、とまあこんな具合である。

もちろんこれは言うほど簡単ではない。だからこそつぶやき甲斐もあるというものだ。

ボウルの形に合わせて脚だってちゃんとほらっ!

アルカポネ張りですなぁ、ゆかりの葉巻入れ。

 こんなウイスキージャグから注げば、まるで樽出しのように芳醇な味わい?

なんだこりゃ、一体! 用途不明のカエル舟。

こだわってます。ピーナッツ型ボウルにはピーナッツ絵、底の形までしっかりピーナッツ形。

いろいろ考えますねぇ、作るのも大変でしょうに・・・

蓋の摘みがお洒落。

 オールドノリタケにも、遊び心溢れる意匠があって、こういうところがまたたまらなく好きである。