2012.5.17

☆適度な大きさ

しかし、絵には適度な大きさというものがあると実感したのは10年ほど前のことだ。大垣の古道具屋で偶然この図柄にお目にかかった時には、すでに1点、バター入れをもっていた。普通なら気に入った図柄の別のアイテムには飛び付くはずが、その時はかなり引いてしまった。直径20p近くもあるその蓋物の蓋に大きく描かれた、全く可愛らしくない巨象の姿に幻滅してしまったのだ。忘れようとすればするほどその象は記憶の中でさらに巨大化し私を困らせている。

心惹かれる図柄というのがあるものだ。これは一目で気にいった。縁取りの一見ランダムに見えるデザインとその配色が個性的で印象深い。それに、オールドノリタケにラクダは多いが象の図柄は珍しいし、その象がたまらなく可愛い。