お供養ってなんだろう?

いつも私達は、「だれだれさんの3回忌のお供養がもうすぐだ」という風に「お供養」という言葉を何気なく使っていますが、さて お供養ってなに?と聞かれると答えられないですよね。

広い意味では、供養とは施すことです。
自分の持っているものを他に分け与えること。自分は一人でがんばって生きているように見えて沢山の人や、この世界のすべてのものに「生かされている」のです。
自分に余力があれば、少しでも良いから生かされている事への感謝の気持ちを持って他に施す事です。これを「布施」とか「喜捨」(喜んで捨てる)と言った言い方をします。

お寺に行ってお経を上げてもらうのは?

れもお供養と言いますね。
仏教徒として宇宙の真理である仏様に布施をして、その功徳を亡き人や自分達に廻らせて貰おうとするのです。これを「回向」(えこう)と言います。
その為に、お寺にお布施(金銭)を包み、果物やお菓子などのお供えをして、
和尚さんにお経を唱えてもらうのです。
お墓に行ってお花や線香を供えたり、お塔婆を書いてもらったりというのは、元はお経に載っている様々な供養の方法が長い伝統の中で受け継がれているのです。


妙法山は千年以上の長い間、お供養のための拠り所として
沢山の方々がお参りしているお寺です。


お髪あげ(分骨、分髪)
妙法山には鎌倉時代より、人が亡くなると縁者がその人の遺髪を納めにくる「お髪あげ」という風習があります。現在では埋葬方式が火葬に変わって来ましたので、ほとんどの方が「のど仏」(本当は首の骨)を分骨されます。

各家のお墓がその一族をまつる墓とするならば、妙法山は生前、仲の良かった人や
お隣さんとも一緒に入るお墓ですね。(仲の悪かった人とも一緒かも・・・)

それに、家のお墓がどれだけ続くかはわかりません。ですが妙法に来れば必ずご先祖と一緒に眠れるといった安心感もあるのでしょう。
特に紀南の人はその宗旨を問わずに「お髪あげ」に参られます。


納骨堂の水塔婆


先祖供養
妙法山にお髪あげをなさった方も、そうでない方もご先祖や縁者のお供養の為に来られます。

本堂でお勤めをしてから、納骨堂に水塔婆を供えに行き、最後に「一つ鐘」を撞いて行かれるのです。
西の浄土にいらっしゃる亡き人に聞こえるように・・・。


一つ鐘

水子の供養
不幸にして光を見なかった嬰児(みどりご)を哀れんで供養してあげるのは親の務めです。
ですが、テレビや週刊誌で盛んに取り上げる「たたり」や「災い」を恐れる必要はありません。

もちろん水子が出来てしまう状態を考える時、肉体的、精神的に不具合が出ることは
充分考えられます。ですが、それは決して「たたり」などではありません。

水子はご両親の一代限りです。
形にこだわらず、ただ嬰児が居たことを心に刻んで哀れみ、供養してあげることが大切です。


地蔵堂

永代供養

現代では、核家族化が進み昔のように「家」が中心になることが崩れてきました。
葬儀や埋葬の方法も多様化してきています。

子供さんがいないご夫婦、子供さんは居ても女の子ばかりでみんなお嫁に行ってまったご夫婦、お一人で暮らしていてご兄弟もいない方等等,お家の事情は様々です。

妙法山では、こう言った「跡をまつる人がいない」方々のご依頼を受けて本堂の永代供養壇で、お家がまつるように位牌をまつり、毎日お茶お仏飯をお供えし、ご年忌が来れば個々にお供養する「永代供養」を行っております。永代供養壇はお仏壇と同じで、いつでも誰でもお参りできます。

また、永代供養にかかる費用も一応の目安は決めておりますが、お金は生きている間の決まりごと。
妙法山では「色々な人生が有ったとしても、亡くなれば皆同じ仏様。」という事を一番に考えておりますのでそれぞれのご事情に合わせて、どなたでも永代供養をお受けいたします。

(但し、お話を聞いた上でご親族がおまつりするほうが良いと判断した場合は、お受け出来かねる
場合もございます。)

一度ご相談下さい。


永代供養壇


献燈篭

妙法山では、一山を知恵の光で満たして仏さまにお供養するため、燈篭を献納して頂いております。
施主のお名前と、願い事(○○家先祖代々之霊菩提の為 等)を彫りこんで、末永くお寺の続く限りお堂を照らし続けて行きます。


献燈篭

その他、お供養、ご祈祷に関しましてご質問、ご依頼等御座いましたら下記までご連絡下さい

お問合せ先
〒649-5453
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町南平野2270-1
妙法山 阿弥陀寺 寺務所 TEL(代表)0735-55-0053 FAX0735-55-0726