◎国指定重要文化財
 絹本着色仏涅槃図

日本3筆の1つ
京都東福寺の画僧 兆殿司(チョウデンス)筆
絹本着色仏涅槃図
縦221cm×横175cm
本佛涅槃図は釈迦入滅の劇的な光景を描いたもので
宗教的な霊玄さの漂う作品である。

釈迦が永遠の涅槃に入らんとし、中央台床の上に横臥する紅衣の釈迦像を大きく描き、
それを囲むように右の足側に枯れた沙羅樹4本、左の頭側に葉っぱの繁った沙羅樹4本
右上方には急を聞いて駆けつける生母摩耶夫人、中央上方には日輪、
釈迦の周囲には、その死を悲しむ佛弟子や在家の信者達が慟哭し、身をよじらせている
下方には動物たちも悲しみの表情を満面に表している。
この涅槃図の伝来はあきらかではないが、成願寺の創建よりも古く天文10年(1541)
に続いて宝永3年(1706)にも修理が行われたことが記録されている。





 
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