県指定有形文化財 建造物
   専修寺山門

(せんじゅじさんもん)

一身田 専修寺    昭和35年5月17日指定
平成の大修理をしている御影堂の正面にある。
平成6年にはレール上を移動させ大修理を行ったそうだ。
山門のすぐ前には、道を隔てて石畳が伸び、正面に向かって左に智恵光院(ちえこういん)、右に玉保院(ぎょくほいん)がある。
また、石畳、石橋と釘貫門があり本山の門前にふさわしい雰囲気を作っている。

2階建てで、間口20m、奥行き9m、高さ15.5mの大きな門で正面の柱間は5間、中央の3間に扉をつけて入り口としている。
2階内部には釈迦三尊像を安置している。
(今は移されて柱に仏壇の痕跡のみが残っていると言う文書もある) ※説明板より古い文書で。
全体の組物と用い方は京都の東福寺三門(山ではない)とよく似ており、参考にしたものと思われる。
※東福寺三門は応永12年(1405)の建立。国宝。
礎石の独特な形と、背面で3間分屋根が張り出している点(裏向拝)は他に例をみない珍しい手法である。

建立年次は瓦の刻銘その他の資料から、元禄6年(1693)ごろから建築に取り掛かり、宝永元年(1706)頃に完成したものと思われる。
しかし、延宝5年(1677)又は元禄16年(1703)という説もあり、瓦葺きの行われる完成までの間、様々な経緯があった事をうかがわせる。

正面にかかる「高田山」の扁額は文化8年(1811)正月前天台座主青蓮院宮尊真親王によるもので、このお礼は白銀十枚と紗綾5巻であったと言われる。

柱などの部材の傷みや傾きが激しくなったため、平成5年より3年がかりで大規模な修理が行われた。

本文は”専修寺山門寺の説明板及び津市教育委員会発行の津市の文化財”を参照しました。



扁   額


専修寺山門


    津市の文化財へ