国宝 書跡  三帖和讃 親鸞筆

       (さんじょうわさん)

一身田 専修寺所有    昭和28年11月14日指定
津市一身田町2819
  和讃は仏教賛歌の一つ。多数の人で唱和するため、七五調の詩にメロディを付けて唱う事が多い

和讃は平安時代末より作り始め、鎌倉時代に最も流行した。
親鸞は多くの和讃を作ったがその中で最も優れているのが、「浄土和讃」「浄土高僧和讃」「正像末法(しょうぞうまっぽう)和讃」で、総称して「三帖和讃」と呼ぶ。

「三帖和讃」の製作時期は、「浄土和讃」118首、「浄土高僧和讃」117首は一連の作品で、宝治2年(1248)頃(親鸞76歳)、「正像末法和讃」33首は正嘉元年(1257)親鸞85歳の時の作品である。
その後加筆訂正が行われ、伝本には幾つかの種類がある。

この「三帖和讃」は「浄土和讃」と「浄土高僧和讃」は高弟の真仏によって浄書され、親鸞自身が加筆、「正像末法和讃」は親鸞自身の自筆草稿である。


1頁に和讃一首を四行に記し、漢字にふり仮名と朱筆の四声点がつけてあり、随所に語意や句意を行の左側に加筆している。

 

 

本文は”専修寺如来堂の説明板及び津市教育委員会発行の津市の文化財”を参照しました。
2001年9月作成


 

三帖和讃 3冊


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