白馬大雪渓〜白馬鑓ケ岳(2,903m)〜鑓沢

−猿倉からの快適周回コース+鑓温泉が最高!−

鑓沢を気持ちよく(おばたさん)

 今シーズンのフィナーレは毛勝ではなくて白馬鑓を選択。大雪渓〜白馬鑓〜鑓沢〜鑓温泉〜猿倉の周回コース。比較的安全で体力的にも無理はなく、しかも温泉付き。
 まさに、狙いどおりでした。

日 時:2007年5月12日(土)  天 候:晴れ
メンバー:おばたさん、やまもりさん、たかはし
コース・タイム:猿倉5:06−白馬尻6:16−大雪渓2,200m地点7:30/8:15−2,600m稜線9:20/10:10−白馬         鑓ケ岳山頂11:58/12:40−鑓温泉13:15/14:31−小日向コル15:35/50−猿倉16:40

代掻き馬の雪形

 午前1時15分に着いた猿倉は見事に満天の星。明日までもってくれ、と祈りつつビール飲んで寝て、すぐ4時に無情の目覚ましの音、起床!

 猿倉周辺は雪がほとんどないものの、林道をしばらく行くと雪もでてきた。金山沢出合いを過ぎた辺りからスキー登行。天気もよく快調に高度をかせぐ。地元上田市のボーダーショップの8人パーティーをはじめ今日は鑓沢を目指す人が多い様子。

白馬尻からの大雪渓

 広い大雪渓も、左の杓子からの落石は頻繁。雪渓上を何度も音もなく岩が転がり落ち、「ラク−ッ!」と何度もコール。
右手は雪崩注意のことだが、今日は大丈夫。
 9:20に稜線の最低鞍部に到着。黒部川を挟んで毛勝三山がまだまだ白い。今年は麓では暖冬で雪はほとんどないものの、標高が高くなるとかなり雪は多く残っている。白馬鑓の登りも2年前は全く夏道だったが、今年は雪がつきアイゼンを蹴り込んで直登する部分もあった。杓子沢も白馬鑓山頂からちゃんと雪がつながって、おいしそうな斜面。でも、下部の隠れた岩はゴメンです。

杓子をトラバースし、白馬鑓へ 白馬鑓山頂から旭岳、白馬岳、杓子岳

 12時前に白馬鑓に到着。風もさほど強くなく、360度の大展望。そういえば、今年の山スキー、山頂からのこれだけの展望も初めて。山頂でのガスや吹雪、山頂断念などなど。最後に、プレゼントしてくれました。剣の鋭鋒など北アルプスはもちろん、遠く八ヶ岳の右に白く大きいのは富士山か。
 山頂からの中央ルンゼに果敢に飛び込むスキーヤーもいたが、ぼくらは楽しく滑りたいので鑓沢へ。
山頂少し下から大斜面を大出原へ滑り込み、さらに先発したボーダーチームが滑ったコースを避けて沢沿いのまっさらコースを満喫し、13時15分に鑓温泉到着。

山頂直下から大斜面へ 鑓沢、最高!
この先、左折すると、温泉到着。 団体さんも出発し静かになった鑓温泉

 さあ、お待ちかねの鑓温泉。早速、服脱いで入りましょう。「アチチッ!」今年はとっても熱いぞ。でも、ちょっと辛抱すると大丈夫。雪渓に囲まれ、コケも浮いて野性味溢れ、ええ温泉です。
 温泉には女性は数人おられました。それぞれ、野郎達にまじって足湯を楽しむ人、段取りよく水着に着替えてつかる人、雪の上で温泉なぞ知らん顔している人などなど。さて、わが仲間はどれ?

 小日向のコルへの登りもあるのであんまりゆっくりもできず、14時30分に出発。さらに標高差で400mほど滑り降り、約200m強の登り返し。でも、これは斜度も緩く、散歩気分。滑ってきた鑓沢、岩に挟まれた景観が素晴らしい杓子沢、遠く八方尾根から唐松岳など、もったいない位の景観に何度も振り向いて、写真撮影。

鑓沢バックに小日向のコルへ

 小日向のコルからは猿倉台地へ最後の滑降を楽しみ、林道までもう少しのところで雪もつながらずスキー終了。約10分弱の歩きで林道に出て、あとはのんびり駐車場へ。
 今回はもう一つのお楽しみがありました。途中で出合ったボードショップの店長さんから八方の「みみずくの湯」は鑓沢など白馬三山一望の露天風呂があり素晴らしいと聞き、車を走らす。そのとおり絶景でした。ここはお薦めです。


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