焼山(2,400m)・北面台地

その2  2007.4.7

日 時:2007年4月7日(土) 天候晴れ
メンバー:やまもりさん、おばたさん、ひらたさん、みやけさん、たかはし
コースタイム5:40林道手前の橋−8:20北面台地末端−12:07/13:052,070m地点 14:50アマナ平   15:40出発地点

 4年ぶりの北面台地。焼山を目指すも、いかんせん体力の低下は隠せず、加えて数日前の新雪によるシールダンゴに想定外のエネルギー消耗により、2,070m地点で引き返し。でも、今回も日頃の行いからか青空と白い頚城の山々の見事な日本離れした景色に恵まれ、さらに登りにボクたちを苦しめた数十センチの新雪は、焼山から北面台地という他にはないフィールドに申し分のない滑走コンディションを提供してくれました。

 こんな楽しい山スキーはないよねぇ!、ウワオォ!などと感嘆のコトバ連発で、北面台地満喫できました。ほぼ2ケ月ぶりの山スキー、その間の欲求不満を埋めて余りある山スキーとなりました。
 
 滑走終了後は、焼山温泉(比較的新しく、人も少なくゆったりとでき、頚城方面の景色もいいです。)で汗を流し、ここに来たらもう外せない栄食堂でたら汁をおいしくいただき、帰途につきました。

噴煙上がる焼山を正面に いくでぇ!

北面台地に向かって Get satisfaction! やめられまへんなぁ!

その1  2003.3.23

日 時:2003年3月23日(日) 天候快晴
メンバー:みやけさん、たかはし
コースタイム5:37笹倉温泉−8:21北面台地末端−12:152,260地点 13:12/14:02頂上−14:302,330地点からスキー滑降−15:27アマナ平       −16:12笹倉温泉


アマナ平越しに焼山と火打

 林道にほぼ沿うトレースに従って登っていくとちょっとアップダウンにはまってしまった。前方中央のアマナ平越しに焼、火打が聳えています。


北面台地と焼山

 さあ、北面台地に飛び出しました。この溶岩台地を真っ直ぐに登って、焼山を少し右に回り込む形で高度を上げていきます。


真っ白な高松山

 北面台地を登っていくと、いつも右に真っ白な姿を見せてくれている高松山です。


北面台地を振り返る

 標高1,800mあたりから望む北面台地です。純白の斜面がずーっと続いてます。


1,900mあたりから上部を望む

 だんだん急になってきました。もう少しスキーで頑張って、2,050mあたりからつぼ足に切り替えました。


焼山山頂。噴煙の向こうに火打

 スキーを担いでピークまで登りました。活火山の焼山、その噴煙の向こうに火打山が聳えてます。


金山方面

 このあたりの山はぜーんぶ、真っ白です。昼闇山への稜線には4人パーティーが、金山の斜面にもスキーのあとがありました。いいとこをみんな知っています。


気持ちよく、飛ばします

 頂上直下からの滑降はとっても楽しい。それにこの陽気にかかわらずいい雪も残っていてくれています。


感動の跡

 これは感動の跡のごく一部です。これから先、まだまだ続いてます。


【記録】
  左右に火打、高松山などほんとに純白の山々を配して、ずっと続く真っ白な溶岩台地の奥にドンと構える焼山。笹倉温泉からの登りは確かにしんどいが…。焼山直下標高2,330mから標高520mまでの滑降の素晴らしさは他の山スキーコースとスケールが違いすぎる。
 5時37分出発。3連休最終日でもあって前日までのスキーのあとがたくさんあり、今日もそれらに導かれながらの登行となる。九十九折りの林道を登り切ると、おぉ、正面遙か向こうに焼山が飛び込んできた。まさにドンと鎮座している様子。ここから林道を蛇行する部分をカットしながら前進する。アマナ平の手前から左にトラバースし、ちょっとのアップダウンを経て登り切ると、北面台地に飛び出した。
 また、おぉ、素晴らしい。広い北面台地がだんだんせり上がってその先にどっしりと焼山が。でもここは標高1,200m、まだ標高1,200mも登らないといけません。近そうに見えるんだけどなぁ。木がほとんどない、ほんとに白い景色に囲まれて一歩一歩進める。火打山から空沢山へ続く尾根から滑り降りるパーティーや昼闇山に向かう一団も見える。次第に傾斜が急になると右へ回り込みながら高度を稼ぐ。概ね2,050m地点でスキーをザックにくくりつけピッケル、アイゼン登行に切り替える。できるだけ高いところから滑りたい一心でスキー担いでいく。この板、バンディットXXは重いなぁ。でも、同行のみやけ氏は同じくバンディットLに加えてライケルのゲレ靴にアイゼン装着スタイルで登っていく。うーん、強い人である。急なルンゼ状の斜面に足をけり込んで慎重に登り2,260m地点を経、お釜を回り込み、岩の露出した斜面を登りきると、やったー、念願の焼山山頂に到着。13:12、登りはじめから7時間35分。ハイ、疲れました。こんなに頑張った体にビールをご褒美。体中にしみ渡ります。噴煙の向こうの火打、反対には金山、雨飾、昼闇山などなど大展望にもすっかり酔いしれてしまいました。ピークには南からスキー登行し滑り降りた跡もあった。
 さあ、頂上直下のお釜2,330m地点から笹倉までの超ロングコースのはじまりです。お釜の西の斜面へまず滑り込む。ここは意外にちょっと岩が露出し滑りにくかったが、右にトラバースしていくとパウダーパウダー。この陽気にもかかわらず、どこまでも続く大斜面には結構いい雪が続いてくれている。また、バンディットは使用者の稚拙な技術をしっかりカバーしその性能を十分発揮してくれた。とっても楽しい。でも、楽しすぎて疲れる、イヤイヤ、贅沢贅沢。北面台地後半の緩斜面を真っ直ぐに滑った後、行きは通らなかったアマナ平へ樹林の間を滑り込む。これで登り返しはほとんどなくなった。標高1,020mのアマナ平までの標高差1,300m余りの滑降はまさしく至福のひとときだった。
 ここからは往路と同じくほぼ林道に沿う形で滑り降り、最後は足腰ガタガタになって出発地点に到着。このコース、日帰りとしては別格のコースです。他の日帰りコースと比べたらあきません。かわいそうです。そんなビッグなスケールだし、是非毎年行きたいかって? ハイ、体力と相談してみます。

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