TBツーリング
鳥越峠+八草峠
−標高差約1,350m、距離約70kmの半日完全燃焼コース−

一つ目の峠 鳥越峠(標高1,050m)

 夏の晴れた日曜日、午前中子ども達と遊んで、昼食後ボーッとしていたら、急に、
 「あかん、このまま日曜日を終ってしまっては。」という思いが頭に浮かび、急遽13時30分にMTBを車に積んで、浅井町高山キャンプ場へ出発。
 MTBで、峠を二つ越えて、金糞岳1周コース。
 ジャスト4時間。もう満足しました。

日 時:2005年7月24日(日) 天 候:晴れ時々曇り
メンバー:単独
コース:浅井町高山キャンプ場14:03−中津尾根登山道1回目横切り14:33−鳥越峠15:06/15:16−旧坂内村大草履15:36−八草トンネル岐阜側入口15:58−八草峠16:28/16:32−木之本町−高月町−湖北町−浅井町谷坂トンネル経由−高山キャンプ場18:03

鳥越峠から滋賀県側を望む


 14時3分に高山キャンプ場を出発。
鳥越林道を登ってみて、調子よければ、鳥越峠〜八草峠一周コース、あかんかったら、鳥越峠までの片道12kmの往復コースにしようと、とりあえず、こぎ出す。
 
 鳥越林道は標高1,050mの峠まで標高差800mを12km登っていきます。そして峠から岐阜県の旧坂内村大草履まで10km。(残念ながら?)完全舗装です。
 標高で半分登ったことになる標高660mの金糞岳中津尾根登山道を1回目に横切る地点まで30分、まずまず予定通りです。  前回はこの先でツキノワグマを目撃しましたが、今回はハプニングもなくヘルメットの先から汗をしたたらせながら、ペダルをこぐ。残念ながら湖北の重鎮金糞岳はガスの中だが、ここまで登ると時折吹く風がとても爽やかに感じます。
 登山道を2回目に横切ると、もう峠までは傾斜も緩くなり、回転数を上げ、1時間ちょいで、2度目の鳥越峠着。

 この調子なら一周コースはOK。10分休憩のあと、岐阜県の旧坂内村大草履まで標高差700m、10kmを飛ばし、最初はカーブが連続し、あとはひたすら北進する林道を20分で下り、終点手前でお猿たちの歓迎を受けて到着。

 旧坂内村(今は合併して揖斐川町です)からは越美国境にある夜叉が池へつながる山道があり、伝説も残る。この地の若い龍神が、美越ケ池へ池上りする安八太夫の娘夜叉のわらじを優しく履き替えさせた地として、大草履、小草履という地名が残っているという。地名はその地の古くからの生活文化、歴史をあらわしており、大事にしていかねば。東○○、北○○、空港名や一文字ずつとった合体地名なんて、住民の生活文化から完全に離れてる。


      2つ目の峠 八草峠(標高750m)

 八草峠付近から  右手奥は墓谷山

 さあ、これから八草峠を目指して、国道303号をゆっくりと上りましょう。川上集落の先で、夜叉が池への道を左に分け、八草トンネルの入口から303号の旧道に入って行きます。滋賀県側通行止めとありましたが、最悪MTBを担げばいけるだろうと、判断。

 標高750mの八草峠までは道路幅は狭く落石や木の枝が多かったりしますが、国道であったこともあって、鳥越林道と比べて、登りは楽です。途中、林道を下山してくる単独行の登山者にであっただけで、トンネルから30分で、峠着。

 誰もいない、静かな八草峠です。
『昭和45年国道昇格記念』の銘板がありました。
 
 この年は<♪1970年のこんにちは〜♪>そう、『人類の進歩と調和』をテーマにした「大阪万博」の年、行きましたよアメリカ館の月の石、ソ連(懐かしい国名)館、変な形のオーストリア館、などなど。

 それから35年、いろいろ批判もあるようですが、20世紀のあり方の反省を元に『環境』をテーマにした「愛・地球博」。まだ、行っていませんが。

 時代は変わり、この峠道も、巨大な八草トンネルが開通し、またひっそりとした道に戻っていくのです。
 2つ目の峠もこえ滋賀県に戻った。時間も16時30分、休憩もそこそこに、さあ帰りましょう。

 滋賀県側通行止めとありましたが、一箇所法面が少し崩れてただけで難なく通過。途中、日の裏林道分岐でバイクの人に一人出会っただけで、杉林や雑木林の中の静かな林道、いやいや旧国道を快適に下っていきます。
 八草トンネルまで下ると、狭い道を車両の通行もあって注意が必要です。そして取り付け道路の巨大な橋脚が建設中。揚水ダム建設計画の中止も、21世紀だから?

 滋賀県側の最初の集落、金居原の脇をバイパス道路で通過し、清流杉野川沿いを気持ちよくこぐけど、ここから木之本町川合まで結構長い。ようやく、木之本町を抜け、高月町、湖北町を経由して、浅井町へ。久しぶりのロングライドで右足裏が痛くなってきました。10月に林道100kmのMTB大会出場を予定しているのに、こんな状態ではいけません。トレーニング不足です。
 最低標高100mまで下り、最後に谷坂トンネルを抜け、草野川沿いを遡り、標高250mの高山キャンプ場へ戻ってきました。冷えたコーラのおいしかったこと!


 滋賀・岐阜県境にはいくつか峠があり、いろんなルートが考えられます。前回は八草峠から岐阜県に入り、いくつか峠を越えてずっと南下し、関が原から伊吹に戻ってきたロングコースでしたが、今回のコースも、ほぼ半日で完全燃焼できるコースです。是非どうぞ。

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