山スキー報告
天狗原山(2,197m)
−充実のツリーランを楽しむ。中身濃い!−

もう少しで天狗原山山頂(一番奥)

 降雪状況から、乗鞍岳北方の四ツ岳から急遽、この頚城の天狗原山に変更したのが大成功。
 たっぷりの新雪を楽しむことができました。
ブナ林からオオシラビソなどのロングツリーランコース、とても充実…しすぎて、ちょっと疲れました。

 

日 時:2008年1月20日(日)   天 候:晴れ後くもり
メンバー:滋賀労山山スキーネット3名(おばたさん、やまもりさん、たかはし)
コースタイム:栃の樹亭6:25−林道1,055m地点7:08−尾根上標高1,400m地点9:12−尾根上1,900m地点11:56        天狗原山12:46−(復路)標高1,580mあたりブナ林14:45/15:00−林道1,055m16:45−栃の樹亭        17:10

標高1,600m付近のブナ林の中を行く。

思いがけず、青空が午前中もってくれました。このあたりの雪は帰りのスキーでもパウダーを楽しませてくれました。
標高1,640mあたりで雨飾山の雄姿が。

 この時期、雨飾山の山スキーは山頂左下のP2までとなります。昼前には人影も見受けられました。
待ってました。オオシラビソの巨大ツリー群。

 週半ばの降雪から少し時間が経過し、やや痩せ気味ですが、それでも青空をバックに、巨大ツリー群にあえてよかった。
大きな樹林の中を 天狗原山頂からの焼山(左)と火打山(右)

さあ、スキーでパウダーいただき。

さあ、パウダーを楽しみましょう。

【記録】

 どうも今年の冬型は勢いが弱くて広い範囲での降雪にならず、今回も当初予定の四ツ岳周辺はアメダス情報ではほとんど降ってないことが確認できたため、急遽、パウダー間違いなしの天狗原山に変更した。

 深夜1時過ぎに栃の樹亭前に着くと、新潟ナンバーの車とテントが一張り。意外に少ない。
翌朝は、6時25分発。天気はまだ曇っている様子。林道にはトレースがあり、これは天狗の山頂まで?と思いきや橋を渡ってしばらくで終わり、あとは新雪ラッセル。1年ぶりでうれしいが、山頂まで行けるかなあ。
 前回、金山のとき苦労した左がガレた林道部分も難なく通過でき、林道1,055m地点へ。ここから、山に入り、広い樹間の斜面を標高1,250mの尾根上に登りあげる。雪は既に軽くモナカ的に変質しているところもある。

 これから尾根を忠実に進むが、一箇所細い急斜面はツボ足が早いとスキーを脱ぐ。振り返ると、近くには大渚山、遠く白馬三山、真っ白な雪倉岳など冬の北アルプスが次第に広がってきた青空に映える。1,400mあたりで後続の新潟の4人パーティーに先行を代わってもらう。楽になりました。ありがとうございます。

 標高1,600mあたりに広がる大きなブナの森はすばらしく、雪も軽い。1,640mあたりの平坦地では左に雨飾山がその全景を現し、山頂部は天を突いている。夏道より西側のブナ斜面を登るトレースに従い、雪を被ったオオシラビソが美しい広い尾根に出る。巨大ツリーと早川さんのHPで紹介された素晴らしい光景です。降雪直後ではないため、心なしか痩せ、広葉樹の枝先に樹氷が張り付いておらず、まさに厳冬期!という感じはないですが、そうでなくても満足。反対にそうであれば結構しんどい山行になってたはず。

 △1,949mを西から巻いて鞍部に着くと、先行パーティーはまもなく天狗原への急斜面の登りを終えようとしているところ。天気も晴れ間はなくなって雲が広がり、先を急ぐことに。標高2,140mあたりで先行のパーティーは行動終了のよう。ボクは少し先の山頂をめざし、そこから10分少々で2,197mの山頂へ。なだらかな金山の右には、お馴染みの焼山、火打山が並んで聳え、目を転じると、雨飾山頂部が雲の合間からのぞいている。

 帰りは滑りが楽しめる2,140mあたりまでシールで戻り、さあ、パウダーをいただき!十分な新雪は疲れを癒してくれます。これを求めて、はるばる来たのだから。たぶん、当初予定の四ツ岳に行ってれば堅い雪に泣いていたのでは?
 1,900mからも登りのルートを滑ったが、これは尾根中央部の緩斜面から、沢状斜面に滑り込むのがもっと良かったのかもしれない。標高1,600mのブナ林の中で、ゆっくり座って大休止。

 ここまで降りたら後もう少し。のはずが、長かったです。1,600mから1,055mの林道までの標高差550mに時間がかかりました。それは、標高1,380m辺りの細い尾根の下りを避けるため南斜面に一旦滑り込み、少し先で再度、雪庇をスコップで崩して尾根に乗り上げ、往路を戻ったことによる。標高1,250m地点の尾根から林道までは軽いモナカミックスの新雪を楽しめたのですが、そこまでの細い尾根はつまらなかったです。コース紹介にあったように標高1,300mあたりの尾根から沢状の地形をそのまま林道を目指し滑り降りたほうがよかったかもしれません。

 最後は林道を軽く流して、浅海川にかかる橋に到着。スキーをかついで、17:10車に到着し、充実のツリーランは終了。しんどくて楽しかったけれど、下りのコースどりにより、今回以上に楽しめそう。次回は是非!

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