越中 猿ケ山(1,448m)

−五箇山の西、ブナのいい山−

その4  12月末に猿ケ山で楽しめるなんて。貸切状態でした!

頂上近くのブナ林斜面。

 暖冬予報が年末までは外れ気味で、久しぶりに新年を迎える前にパウダーを頂きました。
 真っ白な斜面と青い空が素敵です。

日 時:2014年12月28日(日)   天 候:晴
メンバー:やまもりさん、おおとさん、たかはし
コースタイム:小瀬:7:20−上部林道8:30−△907ピーク9:36−山頂11:40/12:22−小瀬13:43

沢沿いにカモシカの子ども?が必死にラッセル 植林帯を抜けると素晴らしい銀世界

 年末の休みが9連休となった今シーズン、それを待つかのように雪がどっさりと積もり、一路大好きな猿が山へ。
道の駅から朝、ふもとの小瀬に着くと、一台の車もなく、天気の良かった昨日のトレースもない。これは楽しめそうです。
準備してるともう一台車が来て単独の人が到着。結局、この方とは山頂からのくだりに出会って、ほぼ貸切状態の猿が山でした。
 いつものように林道から沢に入ろうとする地点でニホンカモシカの子どもに遭遇。雪の中、必死にラッセルしてる。動物ってほんとに力強い!林道を2回交差して植林帯へ。程なく抜けると白い斜面が広がる。巣晴らし光景、来て良かったです。

△907ピークへの登り ブナ回廊の稜線を行く
ブナにたくさんの宿り木が 標高1,240mあたりの台地から山頂を望む

 △907ピークからはブナの回廊のような稜線を進み、2つの送電線の鉄柱の下を通過して、標高1,240mの台地へ。新雪も落ち着き、また10数年ぶりに新調したスキー板のk2クンバックの力もあってラッセルもつらくない。最後の一登りで猿が山の山頂へ到着。右手には白山連峰が真っ白に輝いている。背後には北アルプス連峰が一望。剣から、薬師、黒部五郎、槍穂高などなど。また、富山湾の手前には点在する砺波の散居村も印象的で、山を挟んで石川方面も。
 山頂は風もほとんどなく、ドライゼロもおいしく頂けました。

 最後のブナ林の登り 正に白山連峰が輝く
剣から穂高までの北アルプス大展望 砺波地方の散居村が点在

 さあ、滑走に。日が当たるところはやや雪も変質していたが、総じてこの時期にしては上等のパウダーを下部までしっかり楽しめました。クンバックも良く浮いてくれて気持ちよく滑れて満足のシーズン初日となりました。
 年末であったためか、晴れだったのに東海北陸もほとんど渋滞もなく午後5時には米原到着と、この時期めったいにないストレスない岐路となり、これもありがたかったです。

山頂部のブナ林を気持ちよく やや狭いブナの尾根を軽快に
△907ピークから一気に滑り降りる 下部の谷あいには軽い雪がたくさん残って


その3  2年ぶりの猿ケ山。やはりここはいいところ!

2年ぶりの猿ケ山、今年も楽しませてもらいました!

十分ではなかったけれど新雪も楽しめ、2013シーズンの幕開けとしては満足の猿ケ山山スキーでした。

日 時:2013年1月12日(土)   天 候:晴時々曇
メンバー:やまもりさん、みやけさん、おおとさん、たかはし
コースタイム:小瀬:7:40−山頂11:15/11:50−小瀬13:05

ブナ林の中を登って

 パウダー時期の山スキーは2年ぶり。今シーズンの最初はこれが3回目の猿ケ山。
道の駅上平で前夜作戦会議を午前2時まで入念にした上で、翌朝小瀬に移動し、午前7時40分に出発。10台近くの車が地元の人たちの邪魔にならないように駐車しているが、これ以上は無理かな。ボクたちは最後尾のようで、しっかりしたトレースが林道から先に続いている。(結局、3回目の今回は頂上までこのトレースにお世話になりました。)

 前日、道の駅あたりの降雪の少なさに心配していたものの、標高をあげるにつれ、順調に増えて帰りも楽しめそう。トレースに従い、いつも林道から外れて入っていく沢も雪が少ないのでパスしてさらに林道を少しい進み、途中ショートカットも交えて、標高610mあたりで杉林に入っていく。△907mからブナ林となり、薄曇で、風もなく穏やかな尾根道を進み、鉄塔のそばを2箇所通過し、標高1,240mあたりの台地へ。青空も広がって、白い雪と青い空とのコントラストが素晴らしい。

標高1,240mあたりの平坦地 頂上からの富山平野

 頂上から10人程度のパーティーが滑ってくる。とても気持ちが良さそう。雪が変質する前に滑らなくては。
11:15山頂着。トレースのおかげでこれまでになく快調に登れて来ました。ノンアルコールビールで一服の後、11:50に出発。雪は上々。広い斜面ではトレースがなく、日当たりが少ないエリアを探して、尾根では少し北側の斜面を選んで滑って、2年ぶりのパイダーを楽しみました。意外にも、場所を探せば林道近くまで、ロングにパウダーを満喫できました。先週は1mの新雪だったようですが、それでも今回、十分満足でした。

それぞれ新雪を楽しむ

思い思いに新雪を楽しむ。斜面の向きを考え、いい雪探すと、結構残ってる。
シーズンはじめでもあり全体として積雪量は少ないながらも、林道まで満足できました。

13:05小瀬に(到着。車で赤尾館で@600円で汗を流し、東海北陸自動車道の渋滞にもつかまらずに五箇山ICから米原ICまで2時間30分ほどで戻ってこれました。

その2  全山パウダーのジャスト・タイミング!


今年の猿ケ山は大当たり!

前夜からの降雪に覆われ、パウダーに包まれた猿ケ山。
三連休の日曜日。待った甲斐がありました。

日 時:2011年2月13日(日)   天 候:くもり時々雪
メンバー:おばたさん、やまもりさん、たかはし
コースタイム:小瀬:7:45−標高780m地点鞍部9:20−標高907m9:56−標高1,120m第二鉄塔10:50−山頂12:25/12:45−(往路滑降)−小瀬14:43

待ち望んだ新雪を踏みしめて ブナ林の中を行く

 今回も道の駅上平で車中泊。一晩中、雪は降り続き、猿ケ山は全山パウダーで出迎えてくれた。

猿を特徴付ける2つの鉄塔下を通過して

今回は時々雪で展望は開けず、鉄塔も上部は霞んで。

いよいよ山頂へ。しんどかったけど、ラッセルも楽しめました。

雪に彩られた最後の登り

 山頂での休憩もそこそこに、さあ、パウダーを思い存分頂きましょう!

ブナ林の中に雪煙を上げて
                                                   

【記録】

 先週の日照岳が折角の大雪にもかかわらず陽気のためパウダーを楽しめなかった。今回こそと、猿へ。
道の駅上平で車中泊。夜の間、しんしんと降り続いた雪は、早朝、道の駅から庄川をはさんだ対岸の山の景色を水墨画の世界のように見事にかえた。
 小瀬に車で移動して準備していると、福井からの6人パーティーが到着。手際よく段取りされ、先に出発される。我々も後を追ったが、小瀬谷にかかる橋の所で別れて林道に登っていかれた。ボクらは昨年と同様に橋を渡ってしばらく林道を進み尾根を回り込んだとこの沢から山に入って行く。雪はたっぷり、文句なし。雪も軽く、帰りの滑りも大いに期待できそう。林道を2回横切って、杉の植林帯に入っていく。

 標高780mの鞍部から△907mのブナ林帯へ。南向きの斜面は降雪前の雪の斜面が堅く、その上に乗った新雪がズレて気持ち悪い。注意、注意。
 そして、標高△907mからは狭くなったブナの尾根を忠実に進んで、猿ケ山を特徴付ける鉄塔2つ(標高1,110m、1,220m)を通り過ぎる。鉄塔の先っぽはガスに包まれて、それもまた絵になる。ブナ林は小枝の先まで雪に覆われ、本当に美しい。今日、このコースはボクたち3人の貸切り。贅沢な山スキーと相成りました。

 標高△1,221mからは一旦平らな地形になる。できるだけアップダウンにならないように進むものの完璧なルート取りとはなかなかいかない。昨年は青空で山頂部がはっきり見えたものの、今回は降雪とガスに包まれ見えない。
 そして、最後のひと登りで山頂へ。平らな頂上部を進むと、なんと朝の6人パーティーが既に滑る準備を。聞くと、沢をつめて登ってきたと…。すごい。6人パーティーはボクらが来た東ではなく、北に向かって山頂を出発した。

 展望も利かないし、寒いのですぐに滑降の準備にかかる。もう、たっぷりの新雪。小瀬からのコースは一部平坦地があるものの、多くはブナ林の適度な尾根となっており、今回はブナ林でパウダーを巻き上げ、素晴らしい新雪滑走が楽しめた。でも、こんな条件の中で山スキーに行くと、やっぱりファットスキーがほしくなる。もう10年近くなるボクのバンディットは110-78-100のディメンションで、今では細板に見え、浮きも十分でない。体力も落ちてきたし、ラッセルもしんどい。
とにかく、標高1,448mの山頂から標高500mの林道まで標高差950mの大満足の林間新雪滑降を満喫し、最後は林道を滑って、小瀬に到着。ごちそうさまでした。猿ケ山、やっぱりいいところです。

 明日からはお仕事でもあり、今回も温泉はパスし北陸道を通って18時に米原に着きました。


その1 白い山、青空とブナと。

標高1,250mあたりから頂上を望む

 念願の越中の猿ケ山へ。前日までの降雪と晴天に恵まれ辺りの景色は本当に素晴らしかったです。
 ただ、気温の上昇で帰りの雪は重く変質しましたが、ブナ林のいい山に出会えました。
 何度も行きたい山です。

日時:2010年2月21日(日)  天候:快晴
メンバー:やまもりさん、みやけさん、おおとさん、たかはし
コースタイム:7:40小瀬−山頂11:50/12:42−小瀬14:30

小瀬の集落には既に4台の車が。わかんグループ2つ、山スキーG2つ。

標高780mあたり △907mを超えると稜線は狭く

送電線の鉄柱の脇を2箇所越えて進むと、素晴らしい!

遠く白山連峰 青空に飛行機雲

そして山頂へ。

純白の山頂へ 山頂からの人形山方面

 山頂からは、富山平野に山を挟んで加賀平野。大門山〜白山連峰。猿ケ馬場〜人形山、そして立山、剣、毛勝連峰など、標高1,500mに満たない山でありながら、360度の大展望。思いっきりの贅沢!

頂上からのスキーは、あまりの陽気に雪も次第に変質してきましたが、でも、とても楽しめるコースでした。

【記録】

 1月前に車のトラブルでかなわなかった猿ケ山山スキー。
改めてのぞみ、天候にも恵まれとても印象的な山行となりました。

 上平の道の駅で前夜泊し、小瀬の登山口へ。合掌づくりのユースが1軒とその前に温泉が湧いているよう。既に3パーティーが準備しており車を邪魔にならない場所に止めて、先行者の後を追う。
 林道が小瀬谷を渡り、つぼ足Gは直登しているが、ぼくたちは予定通り林道を進み、送電線の下をくぐり小尾根を回りこんで緩やかな沢状の斜面から取り付いた。2度目に林道にであったあたりでつぼ足トレースに合流。杉林を抜けるといい感じの落葉樹林帯に。780mの台地をかすめて△907mへ。ここからは尾根がやや狭くなるが、ブナ林のいい雰囲気のコースとなる。2つの送電線の鉄塔の脇を通過する。鉄塔下からは展望が開け、大滝山や人形山など五箇山を取り巻く峰々が春のような日差しに輝いている。

 2つ目の鉄塔を過ぎ△1,221mで漆谷からのトレースに合流。間もなくその単独行の人が滑ってきた。ラッセルで大変だったと。そら、そうでしょう、この先ありがたくトレースを使わせていただきます。1,250mまで登ると、緩やかに盛り上がる山頂部が望める。青い空と、たっぷりと白い雪を被った木々、そして純白の斜面。本当に素晴らしい光景です。

 そしてひと頑張りで、なだらかな山頂に到着。そこからは360度の大展望!富山と金沢方面が一望に。目を転じると、大門山〜白山連峰、猿ケ馬場山、籾糠山、遠く剣岳から毛勝連山まで。風もなく、のんびりとくつろぐ。次々と後続が登ってきて頂上は十数人の賑わい。標高1441mと特に高くない山だけれど、魅力が一杯詰まってます。

 さて、滑走に。残念ながらあまりの陽気に新雪は変質してパウダーを蹴散らしとはいきませんが、雪を被ったブナ林の斜面を滑るのは日頃溜まったものを飛ばせてくれる。
 △907mからは、東向いた往路の重い雪を避け北西方向のやや沢状の斜面を滑る。最初はブナ林から杉の植林帯と変わる。樹間は広くいい斜面ながら、日陰はややパック気味の雪になり滑りにくい。標高610m辺りで林道に出合い、小瀬谷の橋への沢は滑りにくそうなので朝登ってきたコースまで林道を行き、往路の沢を滑って小瀬へ。滑りも十分に楽しめるコースです。

 五箇山の巨大な合掌造りである広瀬家住宅の前の温泉で、汗を流して、帰りは五箇山ICから北陸道経由(岐阜経由より30km遠いが、渋滞なく早い!)で滋賀へ戻った。
 

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