処暑の頃、8月下旬の山室湿原

−次々と花が移り変わるワンダーランド山室湿原:今回はこれだ!−

探訪日:2013年8月24日

暑い夏もそろそろ収めてくれないと思いたい、処暑の8月24日に湿原を訪ねました。
一番元気なのはサギソウ、ミミカキグサ、そしてサワギキョウが咲き出しました。

サギソウ:未明の雨の水滴で飛びにくい? ここにも、あそこにも、乱舞してる。
ヒツジグサ:直径5cmほど。夜には閉じ、朝また開く。 サワシロギク:最盛期を過ぎると舌状花が紅紫色に。

 そして、ミミカキグサ(耳掻き草)が4種も揃い踏みです。
ミミカキグサは、多年生の食虫植物で、地中に捕虫嚢を持っているらしい。花のあと、萼片が耳掻きの形になって果実を包むことから、この名がついたということです。
山室湿原には、ミミカキグサ(黄色)、ムラサキミミカキグサ、ホザキノミミカキグサ、シロバナホザキノミミカキグサの4種があって、シロバナホザキノミミカキグサは滋賀県ではここだけで観察できるようですが、一番多かった感じです。
 いずれも極めて小さな花で、撮るのが大変。湿原にはボク一人だけでゆっくり観察できました。

ミミカキグサ;黄色で直径4、5mmほどです。 ムラサキミミカキグサ:一番小さく3mmほど。
ホザキノミミカキグサ:一番おしゃれ? 遠くの群生をアップで。湿地内への踏み入れ禁止!
シロバナホザキノミミカキグサ:県内ではこの山室湿原だけでしか見られないらしいです。

 最後に、夏を締めくくってくれるサワギキョウが咲き出しました。
これはミミカキグサとは対照的に大きな、見栄えのする花で、これから湿原のあちこちで楽しめそうです。

サワギキョウ:花は3cmほどで、上唇は深く2つに、下唇は浅く3つに切れ込みます。

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