三方崩山北方 △1,897m峰

                   −ほんとは、きっと素晴らしいとこでしょう!−

標高1,500mあたりの疎林をいく

 金曜夜の大雨はコンディションを一変させた。
予想はしていたものの、試練のすべりとなりました。
 幸い、1,100mを超えると雪だったようで、白く樹氷の光景はとてもきれいでした。

 あと、1m新雪が積もっていれば、、ここの尾根は素晴らしいところだと思います。きっと。

日 時:2009年2月1日(日)   天候:くもり一時雪
メンバー:みやけさん、やまもりさん、たかはし
コース・タイム:7:10R156帰雲山崩壊記念碑−11:10 △1,402m−12:40/13:00 1,645m辺り−13:30 1,380m鞍部−記念碑15:40

白く咲いたブナの木(△1,402m) △1,402m(背後のピーク)を超えて

ご覧のとおり、上部の雪を被った光景は素晴らしかったが、積もった新雪はなかなかタフでした。

いいところでしょう!

【記録】

 平年を大きく上回る気温とともに、前日の金曜日に季節外れの大雨。気象庁アメダスの白川村の降水量は実に50mmを超え、本当に、寒のうち? さらに土曜から日曜は強風が吹くという。  などなど、悪い条件が重なった中、土曜にからの降雪に一縷の望みを託し、奥美濃へ。
 目指す山は、これまで報告のあった三方崩山北方の△1,897m峰。記録では、(雪は十分にあった条件の下)ブナの疎林や広い斜面など、パウダー一杯の心惹かれる内容…。 でも、今回は、それは最初からほぼ諦め加減です。

 戦国時代に、帰雲山の大崩壊によって一瞬にして、一つの藩そのものが消滅したという、歴史のある帰雲山崩壊記念碑横から往復します。

 白川道の駅から登山口に着くと、既に三重からのパーティーが着いておられ先発された。追いかけるように7:10出発。R156をわずかに白川方面に歩いてすぐに、緩やかになっている斜面に取り付く。台地の上の送電線をくぐって林道に出て、しばらく進み標高720mあたりから左の杉林に入っていく。感じのいい沢状の斜面をジグきって高度を上げる。案の定、雪はグサグサで、やっぱり…。新雪だったら楽しそうな斜面なのに。

 標高1,000m辺りから斜度もゆるくなるが、△1,078mを経た先の急な斜面では堅い雪にちょっと苦闘する場面も。
でも、次第にブナの林にかわり、少しずつ新雪も現れてきた。木々も白く花が咲いたように、樹氷が美しい。この景色に「やっぱり、来てよかったなぁ。」と、少し無理やり納得させる。

 11:0に△1,402の台地上ピークに到着。さらなる新雪を期待し、風もマシになってきたので、そこから少し下ってもう少し登ることとする。ブナ林の中は少しラッセルも楽しみながら、低い潅木の広い斜面に出ると、堅くクラストした部分と吹き溜まりのミックスとなり、登りにくい。結局、標高1,645m辺りで、12:40となり、ここまでとする。

 さて、滑りは?新雪はあるものの、いかんせん、寒気に伴い降った雪ではないため重い、ひっかかる。折角の疎林の大斜面なのに、惜しい。無理せずに、慎重に滑ります。1,402mピークに登り返して、ブナ林から雑木林の中を経て、朝登ってきた沢状斜面へ。一週間前はさぞかし…、と思いながら、ここも無理せずに、ゆっくり滑りおります。

 林道合流地点でシッタカ谷を下ってきた朝方のパーティーに出合い、話を聞くとそこも条件は良くなかったと。
最後に、今回は試練の滑りでしたが、あと1m新雪が積もれば、ものすごくいいコースだろうと思います。是非コンディションのいいときに再訪したいコースです。これは、本心。

ホーム 山スキーで行こう