MTB山行
霊仙山(1,084m)

その1  山東町柏原からの長くて楽しい尾根コース

霊仙山頂から遥かに比良山系を望む

 霊仙山は3回目となります。これまでの記録に写真がなかったので、撮影がてら、時間の制約もあったので行けるとこまでということで、出発しましたが、結局山頂まで往復できました。
 天候にも恵まれ、左の写真のように、うっすらと、もやがかかった琵琶湖の向こうの比良連峰をはじめ、湖西、湖北、養老、鈴鹿の山々などぐるっと一望できました。
 MTBも、山頂部のちょっとと、6合目あたりからは車までのロングコースを概ね楽しむことができました。

日 時:2003年10月10日
天 候:晴れ
コース・タイム:柏原コース林道の沢を渡りちょっと登った駐車地点8:56−林道終点9:04−1合目9:15−4合目9:40−5合目9:50−6合目10:01−時山分岐10:19−醒ヶ井分岐10:24−霊仙山10:46/10:53−醒ヶ井分岐11:12−梓河内分岐11:24−6合目11:31−4合目11:47−1合目12:02−車12:10
2万5千分の1図:霊仙山


 ちょっと時間ができ、天気もいいので霊仙山を三たび目指しました。昼の帰宅が条件のため、柏原からの林道をできるだけ車で入り、沢を渡ってちょっと登りガードレールが切れた地点のスペースに車を止めました。もう少し林道は続いてましたが道路わきの草木が車に当たりだしたのでここまでとし、MTBをこぎ出します。林道終点にもう一箇所駐車できるようなスペースがありました。ここから登山道の担ぎです。途中、沢の中を通って右に渡り進むと二本杉のある稜線の1合目に到着。

 さあ、長くてしんどい(帰りは「楽しい」)稜線歩きのはじまりです。
 緩やかにずっと登っていき、ごく一部乗って進める部分もあります。檜の人工林帯が左に、あるいは右に現われたり、また、自然林の中の感じのいい箇所も通過します。
 帰りのライディングが楽しみ楽しみ。
 植林帯には、間伐などほとんど手入れされず死んだような山(林床)になっているところや、一方では獣害対策のためか紫や白のナイロンテープでグルグル巻きに縛られた植林がずっと続いて一種異様な光景も広がっているところなど、お山を取り巻く情勢を考えさせられます。
1合目 二本杉

 よいっしょ、と飛び出し伊吹山方面に一気に展望が開けたところが、4合目です。ここにはコンテナの避難設備があります。

 4合目で一息つきましょう。
 植林帯の向こうの伊吹山は、上部以外がちょっとぼやけてますが、逆にそれがいい感じの絵に仕上げてくれています。
 ここは、標高は770m余りで、頂上までの標高差は約300mですが、まだ稜線は長いです。車から45分で来ましたが、あと、1時間ぐらいあれば何とか行けるでしょう。頂上方面は木々に視界がさえぎられて見えません。
4合目からの伊吹山展望

 4合目からは一旦少し下り傾向となりMTBに乗車でき疲れた足を休ませてくれます。左手の岐阜県側一帯は植林帯は大きく広がっています。また、地図には書いていない林道が延びてきており、すぐ近くを通っています。

 再度、植林帯の中を登りにかかるとすぐに5合目が現われ、こんだけいい天気が続いているのにちょっとぬかるんだ地点を通過し、植林から自然林にかわった中、一頑張りで6合目です。
 ここで、ようやく遥か向こうに頂上付近が望めました。はい、まだまだ遠いですねぇ。昼ごろには帰らないといけないのですが。
 6合目からは、写真左の920mピークを右からずっと巻いて行きます。地図には点線がこのピークを通過するようになってますが、滋賀県側の自然林の中を担いでいきます。
6合目あたりから遠く頂上付近を望む

 巻いて行くとしばらくで山東町梓河内からの登山道に合流し、登山道の数メートル下にもう一度林道が現われます。山仕事の人でしょうか、軽トラが止まってます。継子穴(30mほどの縦穴で標高は885m)表示を経てひとのぼりで時山分岐(といっても道らしきものはなかったですが…)、再度一旦湿った細い溝状の道を下り8合目、そしてほどなく米原町上丹生から漆が滝を経由する登山道と合流します。
 何か臭ってきたと思ったら、シカの糞が道にコロコロ落ちてました。このコース唯一の急登をちょいと超えると出てきましたササの繁った頂上部に。久しぶりにMTBに乗車。新築された米原小屋はとってもきれいで、木製のりっぱな案内板もあります。今月末にオープンするようですが、登山道案内は米原町の霊仙登山道だけでなく、今日来た山東町から道など「この山」について全部書いてほしいなぁ。経塚山(北霊仙)から一旦下り上り返すと、霊仙山頂です。展望は見事でした。冒頭の写真だけでなく、ほら、次のとおり。

連綿と続く鈴鹿の山並み 遠く伊吹と目の前の経塚山、その右に米原小屋

 今回は残念ながら時間が余りない。早速往路を下山とすることとします。経塚山の直下からMTB乗車。刈り込まれた笹の中の道は長くはないが気持ちいいです。担いで急坂を下り、シカの糞の道をちょっと乗ったあと、上丹生との分岐、時山分岐から継子穴の手前まで担ぎ、ここから梓河内分岐までは少し乗れます。ここで継子穴方面から下りてきた数人の集団に出合いビックリ。もちろん相手さんも突然のMTBの登場にビックリされた様子でしたが…。梓河内分岐から6合目までの巻道もほとんど乗れませんが、さあ、6合目到着。ここからはドワーッとほとんど乗れます。またまた現われた集団に「スッゲーッ」、「どこから登ってきゃはたんやろ」、(そう、関西の学生さんのようですね。)と声かけられて6合目から腰を思いっきり後に引いて下ります。ごく一部怖いとこは下りるも、植林の中の5合目を経て、頑張って乗ったまま上り返して4合目到着。
 ここから1合目まではこのコースの白眉。ほとんど楽しめます。自然林、人工林の中を。

4合目からの快適な下り

 2本杉の1合目からもMTBで沢沿いに下り、沢の中などはダメなものの、だいたい乗車して林道へ。途中、道に気をとられ、切り倒した木に「ゴーン」と一発頭突きを食らわしましたが(ヘルメット被っててよかったぁ。)。そして最後、車まで気を緩めずにライディングし、12:10だいたい計画どおりに帰ってこられました。


その2  霊仙山をぐるっと1周コース

  日 時:2001年9月
  コース・タイム:米原町上丹生6:39〜汗拭き峠7:20〜経塚山8:28〜霊仙山〜経塚山8:50〜山東町柏原    10:13〜上丹生10:34

 前年MTBで、山東町柏原から霊仙山の往復をし、2万5千図のとおり、まあまあMTBが楽しめるコースということがわかったので、今回はぐるっと1周してみることにしました。MTBの効率的活用の霊仙山一周山行です。
 朝一で車にMTBを積んで米原町上丹生へ。
 さあ、ここからはMTBで榑ケ畑まで登ります。静かな谷あいの未舗装林道をゆっくりMTBをこいで登ります。
林道から登山道へ入ってからは担ぎで、榑ケ畑の廃村を抜け、汗拭き峠を越え、ひたすら稜線を目指します。
 さあ、稜線。ここからはほぼ平坦で乗れると思いきや、登山道に覆いかぶさる背丈以上の笹に苦労し、朝露にべとべとになって押す羽目に。経塚山からピーク往復し、経塚山直下からは快適に稜線を乗車。その後、6合目あたりまでは押しと担ぎ。そこからは柏原まで長い稜線をだいたい乗って快適に下り、最後、トラックが沢山通る国道21号脇の歩道をMTBで醒ヶ井を経由し上丹生へ戻りました。
 ほぼ計画どおりの4時間で、一周して戻ってこれました。

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