奥美濃 野伏ヶ岳北東尾根(1,674m)

石徹白 上在所から望む純白の野伏ヶ岳

 2005シーズン、山スキーの始まりはお馴染みの石徹白の野伏ヶ岳に決めた。
 
 写真は、下山後にすっかり晴れ上がってきれいな山頂が望めた時の写真です。山頂右手の稜線に突きあがるダイレクト尾根から山頂へ、そして、写真右に伸びる北東斜面方向にいい雪を求めることとしました。バッチリでした。

日 時:2005年1月23日(日)
天 候:曇のち晴れ
メンバー:やまもりさん、いまむらさん、たかはし
コースタイム:白山中居神社7:01−和田山牧場8:30−(ダイレクト尾根経由)−山頂11:10/30−(北東尾根経由)−和田山牧場13:50/14:11−白山中居神社14:45

ダイレクト尾根上部を登る

 7時に白山中居神社を出発。林道には有難いことにトレースがありとっても助かりました。林道最後の標高1,000mあたりからは右手尾根に出てラッセルを楽しんで和田山牧場へ。
 牧場からもトレースのお陰でダイレクト尾根に容易に登りあがることができました。
 遥か下に、石徹白方面が望めます。
 ダイレクト尾根は方角的に日が当たりやすく、昨日の日射のせいか、この日もモナカ雪に変質していました。
北東尾根ブナ林あたりで。

ピークに11:10着。なぁーんにも見えないので、早々に滑り出す。尾根上の軽い雪を蹴散らして、ダイレクト尾根合流点からいい雪を求めて北東尾根方面に向かう。 風も落ち着いてきた標高1,550mあたりで大休止。若干寒かったですが、ビールをシュポッとあけていると、推高谷を挟んだ向こう側の斜面に、黒い物体がゆっくりと動いたり、じっとしたりしている。3人で目を凝らすもよく見えず、カモシカ?っとも思いましたが、冬場に現われる熊もいるということで、どうも、熊のよう、ということでとりあえずの一致を見ました。
 あそこにいるということは、ここにもいるっ!?
いやいや、縄張りもあるでしょうと、強引に心を落ち着かせます。
さあ、パウダー滑降!

 ヤッホー、やっぱりいい雪がありました。北東斜面から左の斜面に滑り込むと、このとおり、パウダーがたくさん。
 山スキーの醍醐味を満喫です。週末の大雪の後だったので、沢筋は避けながら選択した今回のコース取りは合格でした。北向きの斜面でもあり、林道に合流する標高1,200mあたりまでパウダー滑降を楽しめました。満足できました。
 林道まで来ると、雪もとたんに重くなりストックでこぎながら、和田山牧場へ。
 牧場跡で、ちなみにゾンデ棒を刺すと、概ね270cmくらいの積雪がありました。十分の雪です。
和田山牧場から、左に野伏、右に薙刀山

 雪原まで戻ってくると、数多くのスノーモービルがガソリンを燃やしCO2を撒き散らしていました。写真にもあるでしょう、その跡が。
 いろいろと冬の楽しみ方はあるんでしょうが、山スキーヤーとしては興ざめですし、山のウサギの声を代弁すると「ボクらの生活の場にまで、うるさくて臭い機械に乗って来てほしくないなぁ。山スキーぐらいなら許してあげるけど…」?
 何はともあれ、スノーモービル軍団のお陰でカチカチに圧雪された高速林道をいやいやぶっ飛ばし、早く麓に着かせていただきました。


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