MTB山行

七尾山(690.7m)

〜元亀元年姉川合戦を見守った湖北の山〜

姉川古戦場から望む七尾山

 元亀元年(1570年)織田信長勢と浅井長政・朝倉義景勢が激突した姉川の合戦。写真手前は両軍の倒れた兵士の血によって真っ赤に染まった姉川です。そして、その古戦場跡から展望した七尾山です。この山は勇ましくも悲しい人間の有様を見守ってきました。
 さて、MTBでの山行ですが、登山道は多くの倒木や繁茂する草木、そして植林の雪起こしの紐などで、快適ライディングとは残念ながらいきませんでした。
 でも、遥か昔にボクの通った小学校から見える山としては、背後にドーンと聳える伊吹山は別格として、学校からすぐ北に見えるこの「七尾山」はとってもなじみのある山でした。何と、卒業後30数年たって、初めて登れて感慨深いものがありました。

日 時:2003年7月13日 天 候:曇り
メンバー:単独
標高差:160m〜690m(標高差530m)
コース:浅井町南池農免道路登山口7:47−8:35植林帯尾根−8:51/9:09ピーク−9:58南池登山口着
2万5千分地図:虎御前山・長浜

 浅井町デイセンターから農免道路を少し北に下った所が登山口。林道入口にはチェーンがしてありますが、よく見ると浅井山の会の案内板が設置してました。林道はすぐ終わって、赤松主体の雑木林の中、溝状に掘れた道になりMTBを担いでいきます。倒木も結構あってMTBがひっかかり苦労します。20分くらいで急な登りも終わます。

草木に埋没しそうな登山道

 尾根に出てもあまり展望はききません。登山道もテープは沢山ありますが、利用者は少ないみたいで繁茂する草木に覆われて、ちょっとわかりにくいところもありました。ひたすら、MTBを担ぎます。
 この七尾山系の北の集落郷野で7月初めに熊に襲われたニュースも聞いていたので、リンリン鈴を鳴らして登りました。
 登山道の左に深くて大きな溝が平行して続いているところもあり、これは一体何かな。

 8:35に樹林の中から、ようやくヒノキの植林帯に出ました。曇り空の下、湖北の田園地帯の展望も開けてきました。尾根上は斜度も緩く、これはMTBにもってこいと思ったのも束の間、植林の雪起こしの紐がたくさん登山道に架かっているではありませんか。民地を利用している登山道である以上、残念ですがこれは仕方ありません。
ピーク 8:51ガスと樹林で展望全くなしの二等三角点のピークに着きました。(左)

稜線の道 南にはなだらかな稜線に道が続いてました(右)。北にも道が細く続いているようでした。春や秋なんかは七曲峠までMTBで行けるかもしれませんね。
わずかな彩り

 今回はあまり花に出会えませんでしたが、わずかに山頂付近で見かけたものです。残念ながら、何かわかりません。
 左は「ホツツジ」で、左下のピンクは「ムラサキシキブ」でした。(hatabo先生ありがとうございます。)
花々に別れを告げて

 これらの山頂付近の花に別れを告げ、お楽しみのMTBのライディングですが、植林の紐、倒木などに悩まされ、どうでしょう、だいたい3割〜4割の乗車率といったところでしょうか。
 でも、まあ、梅雨の時期、雨上がりの一時を捉えて、名前だけはなじみだった山に初めて行けて、個人的には満足でした。山頂には一、二週間前などに登ったことを記した県外の「○○会 年 月 日」という目障りな(?)プレートがあり予想外に登っている人もいるんだなぁと思いましたが、登山道の整備状況がイマイチでファミリーにはお薦めできません。

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