MTB山行

金糞岳(1,317m)

−湖北の重鎮のてっぺんから、約1,000mのダウンヒル−

真っ白けの金糞山頂にて

 湖北の山で、目一杯、自転車を楽しむなら、重鎮「金糞岳」もその有力候補の一つでしょう。
 標高260mの高山キャンプ場から950m地点の登山口まで10km余りの舗装林道ヒルクライム、林道出合登山口から1,317mのピークまで担いだ後は、お待ちかねのダウンヒルで、標高440mまで尾根の登山道を、最後にキャンプ場まで約3km未舗装林道を快適ライディングで締める。
 狙い通り、とても楽しいMTB山行となりました。ここはお薦めですね。でも、登山者が比較的多いので、驚かさないように注意が必要です。それと、熊がよく出るのでリンリン鳴らして自分の存在をアピールしながら行きましょう。
 今回はドカヘルをかぶって行ったので蒸れて蒸れて、大事な髪の毛を大切にしなくっちゃ。でも、このおかげで怪我せずにすみました。

日 時:2003年7月20日(日) 天候:曇のち雨
メンバー:単独
コース・タイム:高山キャンプ場7:37−最初の中津尾根登山道出合8:10−2度目の登山道出合8:34/44−小朝の頭9:03−頂上9:40/57−2度目の登山道出合10:45/50ー最初の林道出合11:05−追分11:20/25−キャンプ場11:34
標高差:標高260m〜1,317m(標高差1,050m)
2万5千分の1地図:近江川合、虎御前山

「熊出没 注意」です。

 高山キャンプ場の出発地点。右手の林道を登っていき、左手の林道から戻ってきます。
 それにしても、でっかい看板です。でも、実際に、去年、ボクもこの林道で熊に逢いましたし、最近、この近所で熊に襲われて怪我した人もおられました。ホントに注意が必要です。今回は「南部熊鈴」+「別の鈴」というダブルリンリンで万全(?)の装備です。
 なお、林道鳥越線は延長12,345mとなんとも狙ったかのような数字でした。
 さあ、出発です。
 標高950m地点から、登山道に入って行きます。ここまで、10kmあまりでしたが、とっても野鳥が多いことに気がつきました。この前に己高山で初めて見たカケスも目の前を2羽並んで飛んでいきましたし、他にもいろいろと。林道の途中で鳴き声を録音している人もおられました。そのすぐ横をダブルリンリンでMTBをこいだ上に、よせばいいのに「おはようございます!」って声かけて(もちろんお返事はありませんでした。なんでかなぁ、とその時は思いましたが…)、知らなかったもので、お邪魔してすみません。
 帰りは、この林道は通らずに、昔からの登山道をずっと下って行きます。2万5千図を見てください。斜度も手ごろでおいしそうな中津尾根コースが長く南に伸びているでしょう!
ピークへ最後の登りの途中で「ふぅ〜。」

 林道からの登山道は最初、石の多いやや急な部分を過ぎると、なだらかな登りが続きます。小朝の頭からの下りは道に横たわって伸びる植林の杉のためMTBに乗れませんが、右手からの登山道に合流する辺りからは楽しめます。
 2次林のブナの中、最後の登りにかかります。狭く掘れた急な道を過ぎると一旦写真のように緩やかになり、再度石の多い急登を経て、最後はなだらかに山頂へ到着といった感じです。
 
アザミと、ノリウツギ(hatabo先生ありがとうございます。)

 頂上はガスで真っ白、その中でアザミの花はきれいでした。
 頂上からは白倉岳方面にもしっかりした道が付いていましたし、そういえば高山キャンプ場のところから奥山方面にも「金糞岳登山口」という標識があり、登山道もついてました。今度行ってみよっと。
お楽しみのシングルトラックダウンヒル

 頂上から1,080mまでは急なところも多く50%くらいの乗車率に止まりましたが、そこから小朝の頭への登りにかかるまではOKです。小朝の頭まで担いだ後は、写真のようなええとこを走れます。今回は下りで3パーティーに出合いましたが、スピードは控えめに。
 階段で一旦標高950m地点の林道へ下りて、今度は660m地点の林道出合まで再度、尾根の登山道をずーっと下ります。ここも傾斜は緩やかです。ただ、フカフカ落ち葉の道かと思ったら意外に石が多く、一度MTBの先に体が飛んでいってしまいました。あぶないあぶない。
 

 660m地点の林道出合からの登山道は利用者がさらに少ないのか、草木が一部登山道を被ってますが、落ち葉が深く積もりとってもいい感じでMTBを楽しめました。ええとこやなーっと、乗ってたら、突然、ゴーン!地面ばっかりに気をとられて、目の高さの倒木に気づかず、頭をシコタマ打ちました。ああ、ヘルメット被っててよかったぁ。
 最後に急斜面ジグザグコースは乗らずに下りて、林道に到着しました。

 深谷コースと中津尾根コースの分岐地点の追分まで下り、さあ、ここからキャンプ場までは未舗装林道を気持ちよくMTBで下っていきましょう。きちっと草刈もされてあって、きれいに山行を締めることができました。
 車にMTBを積んで走りかけたらすぐに、ポツポツ、そしてザーッと降ってきました。

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