御岳山系 継子岳(2,858.9m)

−素晴らしい斜面 でも、雪が…−

開田高原マイアスキー場ボトムから望む継子岳

 久しぶりの御岳さんは、最近はやりの継子岳の沢を気持ちよく滑り降りるコース。営業を終了したマイアスキー場から継子岳を目指しました。

 4月以降の冷え込みや不安定な天気で雪は十分ながら、尾根上はカチカチ、沢に積もった雪はザラメには程遠く、苦労しました。

でも、いいコースであることは確認できた。

日 時:2010年4月18日(日)   天 候:晴れ ただし強風
メンバー:やまもりさん、ながおかさん、ひじかたさん、みやけさん、おおとさん、たかはし
コース・タイム:ゲレンデボトム(1,510m)7:30−ゲレンデトップ9:11−継子岳(2,859m)13:00/13:10−ゲレンデトップ14:35−ボトム15:15

 高山の篠崎さんの記録を参考にさせていただき、目指した継子岳。スキー場営業終了後の時期的にはザラメ雪でバッチリのはずが、4月以降の不安定な気候にやられました。

最後、稜線へはスキーを担いで。

 森林限界を過ぎると、斜面はカチカチに。
アイゼンも何とか効く程度で、滑落の恐怖も。
一旦、沢に入り稜線へ。

 そして、稜線では、風も一層きつくなる。そして、2,859mの継子岳山頂へ。目の前には乗鞍岳がドーンと、その両側に、穂高や笠の北アルプスが、振り返ると四つ池の向こうに御岳本峰が。今日もまた360度の大展望。

 山頂から北アルプス方面 御嶽山本峰

 さあ、滑りは稜線を登ってきた沢源頭までもどって、レッツゴー!

 最初は快適な雪に恵まれて。 眼下にスキー場を望んで落ちていく。

だんだんと、高度が下がるにつれて、無茶苦茶滑りにくい雪に、難儀しました。

【記録】

 前回の四ツ岳から、年度末年度始めのバタバタでほぼ1ケ月以上も山スキーの間隔が開いてしまった。
目指すは御岳の北端の継子岳。前夜は道の駅三岳でテント泊して、翌日車を進め1週間前に営業終了した開田高原マイアスキー場に。

 一昨日の降雪が相当あった様子で、ゲレンデボトムあたりまで真っ白に積もっている。スキーのコースに沿って登る。先行の山スキーヤーが2人いる様子。このスキー場は緩斜面が長く、最後にちょっと中斜面がある。1時間40分かかり標高1,550mのボトムから標高2,130mのゲレンデトップに到着。遠く、中央アルプスが朝の光に輝いている。
 ここから樹林帯の中に。針葉樹の中を約1時間ほどで通過すると、斜面は堅くなって板がずれ始め、アイゼン、ピッケルに切り替え。風も相当に強くなる。カンバの林を抜け森林限界となると、いよいよ斜面はカチカチに。これはこけたら絶対に止まらない。久しぶりに、「怖いなぁ」と感じ、右手の滑る予定の沢に慎重に逃げ込む。

 すると、雪は比較的安定しているし、端っこならつぼ足で登れそう。吹き降ろす強風に耐風姿勢もしばしば。ようやく標高2,800mの稜線にあがると、先行の山スキーヤーが一人山頂からつぼ足で下ってきた。沢の雪の状態を説明し、じゃあ、ここから滑るということにされた。われわれは、あと標高差で50mほどの継子岳を目指す。そして、山頂に。北には乗鞍岳が大きく、その両脇に穂高や笠の北アルプスが。東には白山連峰。南には御岳本峰。東には中央アルプス連山。まさに絶景。でも、強い風に担いでいるスキー板があおられてつらい。早々に山頂を離れて、登ってきた沢の源頭部まで戻りスキーを装着。

 慎重に沢に滑り込み、大きなターンをしていくと、おっとこれは滑りやすい。快適。「気持ちいいっー」と、声も自然に出てしまう。  でも、高度を下げ2,500mあたりになると無茶苦茶滑りにくい雪に。山頂を諦めたメンバーと合流してさらに沢を下ると、一層難儀する。この時期なら快適なザラメコースのはずが、堅い雪の上に、中途半端に締まった新雪に、スキーをとられる。転倒した際に、ザックの中でビールが破裂するおまけまでもらったメンバーからは悲鳴に近い声も。

 沢からスキー場トップに出るようにトラバースしてもとのルートに戻って、最後は長い長いスキー場の滑走。これも、コースの多くはモナカ雪に、少しだけの木陰はやや重パウダー、下部は湿雪と、体力を十分に消費して、ボトムに到着。

 今回は雪の条件には恵まれなかったものの、ここはいいコースだと思いました。条件がよければ是非ともまた来たいところです。

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