福井 経ケ岳(1,625m)
−南六呂師から往復コース−

経ヶ岳直下の快適斜面

 いくつか紹介されたコースのうち、南六呂師からのコースが長いけれど比較的登りやすいのでは、と選択。
 変化に富んで、楽しかったけれど、疲れました。

日時:2006年3月25日(土) 天候:快晴
メンバー:みやけさん、たかはし
コースタイム:
南六呂師7:33−950m林道ヘアピン9:30−1,110m小尾根10:00/10:45−1,410m稜線12:00/15−13:30/30頂上−950m林道ヘアピン15:23−15:50南六呂師

 福井にもこんなコースがあったのかというような、新鮮な感動をおぼえたいいところでした。

 出発前に悩んだのは、どのコースから経ケ岳を目指すのがベターなのか。
 六呂師スキー場からは稜線が狭そうだし、少年自然の家からは沢沿いの徒渉があったらいやだし、そうすると遠回りのようだけど南六呂師から林道をカットしながら登るコースがいいかなと。でも、大斜面に出る前に林道の雪壁に引き返したというYAMADAさんの記録もあり、大丈夫かなと思いながらのスタートでした。

 結果としては、やっぱり林道は雪覆われ、その雪壁は固く危険で引き返し、小尾根を越えて大斜面に入りました。これは結構面倒で、当日出合った大阪のソロスキーヤー氏がとられた少年自然の家から沢沿いのコースが最短で大斜面も最後まで楽しめ、無難のようでではあります。

荒島岳の雄姿 銀杏峰から部子山の稜線

 神社上から圃場整備された雪の道を登って、濃い杉林に入って行きます。花粉最盛期には辛そうなところです。林道が九十九折れになるあたりから適当にショートカットし、標高800mで幅広い林道にでて、一気に展望が広がります。
 まだまだ真っ白い荒島岳や大野盆地の向こうの銀杏峰、部子山などおなじみの福井の山々がとってもきれいです。

 林道をそのまま進んで、1,410mの稜線から広がる大斜面の末端、標高870mあたりで林道が沢を横断する地点を目指しますが、予想どおり林道が右斜面からの雪に覆われ壁となり、固くて通行は危険。引き返して標高950mのヘアピンに戻ります。ここから若い杉の樹林帯の広い斜面を登ります。樹間が広く、帰りは楽しく滑れるところです。小尾根から大斜面に下る地点を探し標高1,110mあたりからが、まだましそうと、スキーを外しアイゼンで下ります。ここで、同行のみやけさんのアイゼンとひざの調子が悪くなり、やむなく、単独でピークを目指すことに。ゴメンナサイ。 

標高1,410m稜線から見おろす大斜面。

 大斜面の沢の先は少年自然の家までつづきます。
今回は、林道が通過できず、写真左手の小尾根を越えてこの斜面に入りました。

 疎林で適度な斜面、標高差550mあまりの素晴らしいところです。

 春の暖かい日差しに汗が滴り落ちます。稜線直下を除きスキーで十分に登れますが、尾根を越す時にスキーを外したので、そのままツボ足でとぼとぼ高さを稼ぎます。

 12:00に稜線到着。林道引き返しなどのトラブルもあり、予定より遅れてます。
その時、携帯が。そう、昨晩、結婚祝い会で一緒になった同じ会のメンバー2名がジャムから経ヶ岳を目指し、山頂で会おうねっと、言っていたのですがこちらが遅れてしまいました。頑張りましょう。山頂下にはスキーを担いだ先行者が見えます。 

稜線からの経ヶ岳 野伏ケ岳など越美国境の山々

 1,467mピークをトラバースし、鞍部から残り標高差230m。再度スキーを担ぎ、アイゼンはいてピッケルもって歩き出します。山頂には仲間のメンバーの姿が見えだし気持ちは進みますが、両足がつってきたこともあり、だんだんと歩みは遅くなります。1,550m地点でスキーをデポすると一気に足取りも軽くなり、13:15ついに山頂へ。なんでもない山なのに、想像以上に時間がかかりました。体力低下を痛感。
 山頂で1時間も待っていてくれた会のメンバーに感謝し、ビールを飲み干します。うまいっ!360度の大展望で、白山は厚く白いベールに包まれています。

なだらかな経ヶ岳山頂と、白山から別山の峰々

 ここで出会った大阪のソロスキーヤー氏は少年自然の家から登られ、山頂から2本も滑って登り返され、経ヶ岳を満喫、ほんとに羨ましい馬力!

 真剣な遊びにも、仕事にも体力が基本です。
いろいろと理由をこじつけて、日々のトレーニングをさぼったらダメですねぇ。

 さあ、山頂から少し下って滑りを楽しみましょう!相棒も待ちくたびれていることでしょうから。

経ヶ岳南の快適斜面を標高1,340mまで滑り、ここからシールでトラバースしながら登り返します。
さて、標高1,410mからの大滑降です。

標高1,340mからの登り返し(大阪のソロさん感謝) 稜線直下のいい斜面。

 雪も締まって春のザラメ雪。
大きくターンを刻んで、本当は沢末端まで滑り込みたいところですが、南六呂師への林道通過が困難なため、途中から左へ左へと滑り、小尾根へ少し登り返します。

 この時間でも意外に雪が固く、スキーを担ぎ一歩一歩慎重に。これが疲れた体にしんどかったです。
 そのあとは、程よい間隔のある若杉の植林帯を気持ちよく滑って広い林道へ。

 最後は、往路の広い林道を腕の力も借りながら滑り、途中からこの林道から別れ、相方1名以外に、どこから現れたのか2名先行者のシュプールに導かれるように適当にショートカットしながら、午後4時前南六呂師に到着。おまちどうさまでした。

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