山スキー報告
その2 金剛堂山(1,637.9m)富山県
−新年初ラッセル、でもまだ藪っぽい−

金剛堂山を望む

 標高1,346mのピークから行く手に目指す金剛堂山。雲の予報が予想外の晴天となり、気持ちよくシーズン最初の山スキーを楽しめた。でも、もう少し降れば文句なし…という感じです。

日 時:2011年1月8日(土) 天候:曇りのち時々晴れ
メンバー:やまもりさん、ひじかたさん、たかはし
コースタイム:スノーバレー利賀スキー場横7:52−標高980m地点9:18−△1,346m11:12−△1,637m山頂13:20/13:45−△1,346m14:52/15:00−スキー場横16:25 

   気持ちよいブナ林の中の登行
△1,346mからのピーク 山頂も近くなって雪稜を進む
山頂から富山平野、日本海をバックに晴れ女 山頂から仁王山(中央左)と白木峰(右)
樹林帯でパウダーを楽しむ

【記録】

 いよいよ始まった今シーズン最初の山スキー、どこに行こうか?日照岳の予定だったが、積雪の具合を岐阜県や富山県の道路情報などで確認した結果、出発当日に積雪量が多い金剛堂山に変更。麓で150cm近く積もっている情報を信じて。前回の山スキーの印象もすごく良かったこともあり。
 砺波インターからスキー場に着いたのは深夜2時。でも、ボクは当日懇親会だったためひじかたさんとやまもりさんに全てをお願いし、米原からしっかり寝ていました。ありがとうございました。

 朝、曇り空で気温も低く条件良好。スキー場にも雪はたっぷり。さて、山に入りましょうか。しかし、いきなりのラッセルと急な斜面に苦労し、さらに藪も結構残っている。こんなんやったかなぁ、もっと藪少なかったような。多分、前回は2月で、今回は1月の上旬、まだ、しっかりと雪に埋まってない模様。事実、途中の赤テープもかなり高い枝にくくりつけてある。でも、新雪ラッセルはしんどいけど、たのしい。

 1,346mのピークを11:12通過。ここまで3時間と20分。前回より50分ほど余計にかかっている。ピークまでどうかなぁ?とやや不安にもなってくる。1時30分までに着かないなら引き返そうと決め、先に進む。広がった青空やきれいな雪の稜線が元気付けてくれます。本当に今回もきれいです。△1,451mを越えると狭くなった雪稜を先に見える山頂へ。その手前で雪の重みで枝がダラーんと垂れ下がった斜面に難儀しながらもいよいよ山頂へ。

 だれもいません。前回はスキー場から何人かが登ってきましたが、今日は貸切り。富山平野、日本海、白木峰から人形山いろいろと富山の山々が見渡せる。前回は埋もれてなかった石のお堂のとんがり屋根が出ていて、まだまだ雪は少なかったのか。

 時間も1時45分、帰らないと。藪っぽい斜面ながらもたっぷりのパウダーをいただく。途中、△1,451mのちょっとの登りで汗をかき、△1,346mへはシールで軽く登り返す。前回広がっていた、いい斜面は藪に邪魔されていたけれど、シーズン最初としてはいい景色、いい雪に恵まれて、楽しませていただきました。帰りは天竺の湯にゆっくりつかって帰途に。

その1 金剛堂山(1,637.9m)
−ブナと白い稜線とパウダーと、ジャスト・タイミング−

ピークへと続く真っ白な稜線

今回はパウダーを求めて、やって来ました越中富山の金剛堂山へ。
 滋賀から4時間かけて遠路来た甲斐がありました、丁度、降雪直後となり、白く衣をまとったブナ林とパウダーと、白い稜線と、たっぷりと楽しませていただきました。
 (標高1,550mあたり、ピークは左の奥)

日 時:2005年2月12日(土)  天 候:曇り一時晴れ
メンバー:やまもりさん、いまむらさん、おばたさん、たかはし
コースタイム:スノーバレー利賀スキー場7:23−△1,346m10:09−ピーク着11:35−(西瀬戸口谷ちょっと滑降      登返し)−ピーク発13:22−△1,346m14:10−スキー場15:30
1/25千図:白木峰

標高1,200mあたりの広い天然ゲレンデとブナ並木
白くドレスアップした木々たちに囲まれて。(△1,346mへの登り)
鞍部から△1,451mへ続く斜面 ピークも近く
山頂からの中金剛 西瀬戸口谷への滑降から再度ピークへ登返し
山頂付近からの雪庇の発達した尾根 もう、こたえられません。
もう、やめられません。 もう、粉でオナカが一杯に。

【記録】
 インターネット上での山スキー報告を読んで、是非行きたかった金剛堂山でしたが、降雪直後のパウダーなど好条件に恵まれ、期待を遥かに上回る山行をなりました。数日前ならこうはいかなかったでしょう、まさにジャスト・タイミング!
 東海北陸道荘川ICから国道156号を五箇山まで、そして、まだここからも長かった。でも、利賀村ではこの3連休にそば祭りが開催されており、道路両側の雪壁に穴をあけ点灯された数多くのロウソクの揺れる明かりが迎えてくれました。とっても、いい感じで、ラッキー、これは幸先がいいゾ。スキー場の駐車場の車中で軽く宴会の後、車とテントに別れてお休みなさい。
 朝、除雪車の作業の音でたたき起こされた。スキー場の駐車場には10cmの新雪があり、その雪も止んできた、これまたラッキー。

 7:23スキー場を出発し、橋を渡った駐車場から栃谷コースの尾根に取り付きます。このあたりで20cm程度の新雪が積もって、快調に高度を上げていきます。スキー場でも3m近くという大量の積雪のため、ブッシュは見事に隠れ、最後までスキーが楽しめそうです。980mの平坦地を経て、右から来る尾根と合流し、△1,021mを過ぎて、少し急な斜面をジグザグに登ると、1本ブナのある尾根上にでます。ここに上がると、左にスキー場が現われ、同時にスピーカーからの音害にさらされます。これには興醒め。
 でも、これからのコースがそれを補って余りある素晴らしさ。ブナ林や新雪が木々の枝を白くドレスアップした光景がずっと、続いていました。これには全く参った。これだから止められません。猿が馬場山や御前岳前衛も良かったが、それらに勝るとも劣らない。緩やかな斜度の尾根を進むと、平坦な△1,346mピーク(片折山というそうです。)。まだ、上部のガスはとれなくて稜線は望めません。

 一旦、標高差50mほどシールのまま下って、今度は△1,451mピーク(思案山というそうです。)に向かって、そこらじゅうに、感動がばらまかれた尾根を膝下程度の新雪ラッセルを楽しみます。思案山を越える頃から展望も開け始め、左のスキー場トップから続く稜線に、ボクらと同じ金剛堂山を目指すパーティーが見えました。スキー場からのコースは標高差も余りなく手軽ですが、でも、このブナ林の尾根を味わって登るのが楽しいです。下りの利用だけではあっと言う間に滑って通り過ぎ、折角の景色にも気が付かないでしょう。思案山からピークまでは左手に雪庇が発達しているので、気をつける必要があります。さあ、あたりに木々もなくなり真っ白な広い緩斜面となると、いよいよピークです。約4時間の本当に楽しい登りでした。

 1,637.9mからの山頂からは遠望はできなかったものの、すぐ近くの中金剛(1,650m)をはじめ白い斜面が一杯で、山頂周辺はもう、どこでも滑れそうです。スキー場からの稜線から単独行の人や3人パーティが登ってこられました。
 このまま単純に、往路を戻るだけではもったいないので、ちょっとだけ西瀬戸口谷へ滑り込もう!っということで、約200mほど滑り込むと、深いパウダーに出会うことができ、ラッキー!このとき、ガスが一時的に濃くなってきたので、そこそこで止めて登り返そうとすると、その時、太もも内側がつってきた。おぉー、またや。昨年から何故か登り返しになると、足が嫌がるのか、よくつります。やはり、最近のトレーニング不足が原因でしょうか?メンバーにちょっと、待ってもらい、再度ピークを目指します。

 さあ、いよいよ、ピークからの往路を滑走です。最初は今度は右手になった雪庇に気をつけながら、やや狭い稜線のパウダーを蹴散らします。この稜線は時々平坦部分が出てきますが、滋賀にはないパウダーに足先から頭のてっぺんまでまみれて歓喜しながら、4人それぞれの滑走を楽しみます。「宙に浮く感じが最高!」と、おばたさん。
 △1,346mピークの手前でシールを貼り、ひと登りして、ピークでのんびりしていると、遠くに形のいい仁王山が見え、あの山も山スキーが楽しいと、地元のHP「とやま山歩記」のIさんから教えてもらい、次はあそこだな、と行きたい山リストに登録完了。
 どこまでも続く、パウダーよ!樹間の広いブナ林の中を写真や携帯での動画を撮りながら滑り降り、△1,021m先の分岐を右に往路を戻り、標高980mの平坦地から駐車場までの最後の標高差250mの樹林帯も結構楽しめました。(疲れた足腰に応えたというメンバーもいましたが。) 山頂からスキー場の駐車場まで標高差900m(山頂からの登返しも含めると1,100m程度)を堪能しました。
 帰りはスキー場近くの天竺の湯で汗を流した後、砺波ICから北陸道経由で滋賀に向かい、3時間少しで米原に到着しました。高速料金高いけど、意外に近い。 

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