山スキー報告  木無山(1,328m)

山頂部は木無でも、そこまでのブナ林と谷滑降は素晴らしい…

木無山間近の雪を被ったブナ林帯

 しばらく福井の山は行けてなかったのですが、木無山は気になっていて、雪が降り積もった今回、初めて足を踏み入れました。
 1,300mあまりの標高でありながらも、条件がよく素晴らしい山行となりました。
 

日 時:2015年2月11日(水)  天 候:曇り一時雪
メンバー:やまもりさん、たかはし
コースタイム:和泉スキー場駐車場(標高600)7:30−長倉谷林道入口(同590m)7:40−林道終点徒渉点(同790m)8:35−木無山山頂(同1,328m)10:30/10:50−尾根滑降(同1,020m)11:10/25−(登り返し)−頂上手前(同1,280m)12:16/40−(東面谷滑降)−徒渉点13:20−スキー場駐車場13:40

 道の駅九頭竜で、除雪作業の車の音に目を覚まし、起きると隣に山あっとらんだむさんが。ボクはずっと以前に十石山で雪の中お会いして以来です。実は同行のやまもりさんが前夜コースのアドバイスを尋ねていたというが、結局同じ山に行くこととなり心強く、感謝です。

長倉谷林道を歩き始めます。 林道終点から少し下って雪のブリッジで沢を渡る。
尾根に取り付きしばらくは左手に植林帯がある。 和泉スキー場を遠望する。

 スキー場駐車場に車を止め少し戻ってヘアピンカーブの所が長倉谷林道の入口。雪はたっぷりでもちろんトレースはなし。
山あっとらんだむさんチーム2人と合わせて4人でラッセルします。約50分ほどで林道の終点、ここから少し下って標高790m地点で沢を徒渉。そのまま渡れるか心配だったが大雪のせいで難なく渡れ、尾根の登りにかかります。左手に植林帯、右手は雑木ですが、ジグをきって快調に高度を上げます。今回もセミファットのクンバックが力を発揮してくれました。
 

標高1,080mのJP手前のやや細い尾根 ラッセルも楽しい登りです。
標高1,250mを越えると斜度も緩やかに。 青空はないですが樹氷はきれい、

 標高1,080mのジャンクションピークを越えるとブナ林が雪に飾られて一層きれいになる。もし青空がバックならさらに感動的な景色でしょうが、今回は山スキーが目的。日射でせっかくの新雪が重く変質するのはちと困ります。今日みたいな曇りがいいのです。小さな雪庇を乗り越えると、木無山の木無したるゆえんか。低木が雪に埋もれ一面雪原になった山頂へ。
 10時30分山頂着。ガスで遠くが見通せず、目の前にあるはずの荒島岳も中腹から上がガスの中。このあと大阪からの2人チームも登ってこられました。風もやや強いのでさっそくシールをはがし滑降準備をします。時間的にも早いので、まずは登ってきた尾根の左手を滑ります。山あっとらんだむさんたちは仕度が早くて、すぐ次の行動に展開される。山ではこうでなくっちゃと、参考になります。
 最初の緩斜面を抜けると、ほどよい傾斜で新雪のエリア。雪煙をあげて標高差約300mを楽しみました。

木無山山頂。荒島岳の下のほうだけが見えます。 樹氷の向こうに大野盆地がうっすらと。
1回目の滑降。雪煙上げて、いうことなしです。

 もう少しもう少し滑ろうと、結局標高1,020mまで滑降し、シールを貼って登行開始。少しの登りで最初のトレースに合流しあとは楽チンです。1,280mまで標高差260mほどがんばり、休憩の後、今度は東の谷を滑降します。ここがまた良かった。山あっとらんだむさんチームも下っていかれたようです。冬以外は何でもない谷でしょうが、今日は藪がほど埋まり、スペシャルな深雪コースに変貌しています。標高900mあたりからは傾斜も緩くなるものの、藪もさほど邪魔になることなく、徒渉点に到着。素晴らしかったです。最後は既に4人が滑って行った林道のコースをノンストップで下って、13:30に林道終点ヘアピンカーブに戻ってきました。
 この山、たくさん雪が降ればとってもいいところです。

遠くにニホンカモシカが。大雪の中、生命力に感動。 山頂近くで、木々の樹氷。
谷の中間部までの雪質はこの標高では十分満足。 谷上部を振り返る。
多くの雪煙をあげさせていただきました。感謝です。

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