金山岩(2,532m)
−360度展望はどこでも、よい雪はどこにも−

金山岩ピークからの穂高連峰

 この日は見事に360度の大展望に恵まれました。
雪はアイスバーンの上に新雪がわずかに2,3cm程度で残念でしたが、是非、もう一度いい雪のときに訪ねたいコースです。

日時:2009年2月28日(土)   天候:快晴
メンバー:ひじかたさん、やまもりさん、たかはし
コース・タイム:平湯スキー場ボトム6:46−ゲレンデトップ8:10−標高2,060m9:45−標高2,400m12:12−頂上12:40/12:57−標高2,400m13:15/13:35−安房平1,620m地点15:18−ゲート15:45/16:00−安房トンネル屋根付き駐車場16:20

森林限界を抜け笠が岳バックに。 標高2,350m辺りから望むピーク
2,400m鞍部からの堂々たる四ツ岳 乗鞍岳遠望
カンバの向こうに穂高連峰 さあ、滑りましょう!
   樹林帯の気持ちいい滑り… ほんとは新雪期待だった…
安房平から十石山〜金山岩の稜線をバックに


【記録】

 今回も営業前のスキー場を登っていく。6:46平湯温泉スキー場を出発。見事に晴れ上がったものの、前日の雪は堅い斜面の上にわずかに積もった程度。金山岩で新雪パウダー三昧という夢は、今日は叶いそうにない。でも、その分大展望に恵まれ、スキー場を登っていく途中でも、目指す金山岩、四ツ岳、真っ白な笠ケ岳、遠く白山まで望める。
 ゲレンデトップにくると、リフトが廻りだした。ここから尾根に入り、アップダウンのある樹林のコースを進む。どうも先日の雨は山でも雨だったようで、レインクラスト状態。スキー板がずれ、みんなクトーを装着。

 報告どおりこの尾根は滑りは楽しくなさそうで、帰りには使いたくない。樹林帯を抜けると、雪はいよいよ堅く、しっかりクトーを差し込まないとスキー板がずれ、苦労する。山頂西側の2,400mの鞍部で、スキーをデポしアイゼン、ピッケルで山頂を目指す。

 12:40に山頂到着。まさに360度の大展望。穂高の端に、黒い槍の穂先ものぞいている。目の前の十石山の奥には小屋も見え、風雪のガスの中であの小屋の前で凍えてた2年前を思い出す。目を反対に転じると、四ツ岳は大きく、乗鞍はいくつものピークが白く輝いている。八ツ、南アも一部望め、本当に気持ちいい。下山途中で後続パーティーに出合った。今回はこの2人組と我々3人組だけが金山岩を目指したようだ。2人パーティーは往路を戻られた。

 2,400m地点まで戻ってスキーに切り替え、少しトラバースして、さあ安房平まで滑降を楽しもう。すぐにダケカンバの中にいい斜面があり快適に滑ったものの、実はまだもう少し先から尾根に滑り込むのがいいようで、急で堅い雪の沢をトラバースする羽目に。GPSで位置を何回も確認しながら、針葉樹の緩急交えた斜面を滑る。ほんとはパウダー三昧の予定であったが、数日前の雨がそれまでのいい雪を見事に変質させてしまった。カチカチの雪で、溝も走る。その上に2〜3cmの気持ちばかりの新雪。それでも、樹間の広い樹林帯の滑降は、とても楽しい。

 でも、注意!雪崩れ講習会講師のひじかたさんが、堅い雪の下に、へんな音が聞こえる、と。テストの結果、10cmでいとも簡単にズレた。これは気をつけんといかん。堅い雪だからといって安心してはだめだめ。

 標高2,000mから下になると、沢状斜面にはデブリが発生しており、横滑りも余儀なくされる。1,850mからは緩斜面に変わり、適当に樹林の間を滑り、安房平の標高1,620m地点で道路にでられた。振り返ると、十石山〜金山岩の城壁のような稜線が大きく広がり、美しい。

 林道は大方、スキーを滑らせることができた。途中のショートカットも考えたが、雪の状態は悪そうで、道路の方が体力の消耗も少ないように考えられたので。ゲートで板を担ぎ、平湯温泉街をとおって、車に16:20に戻った。
期待のパウダーには恵まれなかったものの、コースの良さは実感できた。。是非、再訪したいコースである。間違いなく。
 帰りは、平湯の森で湯ったりし、東海北陸道の渋滞を避けるため、せせらぎ街道経由で帰った。意外に早く郡上八幡まで帰れ、雪がなければこの道がいいということがわかったことも今回の収穫であった。

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