山スキー報告
白馬:金山沢(小蓮華岳手前2,650m〜猿倉)
−上部の大斜面は感動、中間部より下の沢は雪も腐って…−

滑走開始地点から望む白馬岳(右)および杓子岳(左)

 滋賀労山山スキーネットの総勢8名が白馬方面へ遠征。久しぶりの大所帯のツアー参加です。
 1日目の金山沢は、穏やかな天候でのんびり栂池ロープウェイから白馬乗鞍経由で金山沢へ。

日 時:2005年4月16日(土)  天 候:晴れ
メンバー:滋賀労山山スキーネット おばたさん、ひじかたさん、たなかさん、やまもりさん、おのさん、ほんださん、むらたさん、たかはし(以上、8名)
コース・タイム:栂池ロープウェイ終点9:00−天狗原9:50/10:20−白馬乗鞍10:55/11:25?−△2,612m12:18/12:37−小蓮華岳手前2,650m13:05/30−金山沢下部林道14:40−猿倉15:05−二股16:25
1/25千図:白馬町、白馬岳

 車1台を二股にデポして、栂池ゴンドラ乗り場へ。たくさんの山スキーヤー達が待っている。今日は天気もいいし、ゴンドラ、ロープウェイ利用でのんびり楽しいツアーです。8人もいるといろいろあります。ゴンドラやロープウェイのチケットチェックであわててザックの中をゴソゴソしたり、あるはずのチケットが結局見つからなかったりして…。気の毒…。
 それでも、1,850mまで運んでくれる機械の力は助かります。まずは天狗原を目指しますが、ちょっと体が重い。最近、トレーニングもできてなくて、特に体力低下を感じます。天狗原で小休止の後、今度はエンジンも調子が上がってきてグングン白馬乗鞍の大斜面を登ります。頂上部はやはり岩やハイマツがたくさん出ており、どう通過しようと思ったが、左の方に下りながらスキーで進み、もうちょいというとこでスキーを脱いでハイマツと岩の中を少し行くと、意外に簡単に鞍部に出ました。

△2,612m手前から白馬乗鞍岳
平らな山頂の右手をスキーでトラバース
白馬乗鞍から小蓮華岳(右端)への稜線
青線のように金山沢へ滑り込んだのです。

 さあ、ここから稜線上をシールを効かせ直登すると、△2,612mのピークへ、下と覗くと自然園を経由して登ってきているパーティーがうかがえます。ここから金山沢に飛び込んでもいいんですが、先に目をやると、小蓮華岳の少し手前から沢に向かって気持ち良さそうに斜面が広がっており、数人が休憩している。よし、そこまで足を延ばすか、ということでひじかたさんと2人でスキーを担いで腰を上げる。小さいアップダウンがあって意外に時間がかかったけれど、標高的にはそれほど、登ってませんでした。2,650mくらいか。白馬三山や明日向かう予定の唐松岳方面の展望を楽しんで、here we go!

沢上部の感動の跡

 △2,301mの台地で待っていてくれている他のメンバー達に向かって、感激のシュプールを描くことができ、メンバー(山スキーネット)一の感動屋さんの拍手を持って迎えられ、あぁ、よかった、満足。ビールを飲んで、いよいよ沢の下部に向かって8人で滑っていきましょう。

△2,301mから杓子岳、遠くに唐松岳 沢に飛び込む おばたさん

 穏やかな陽気で上部はとっても快適に滑れた反面、中間部より下は雪も相当緩んで、滑りにくく、しんどい。幸い、デブリも同様に緩んでくれたのは助かりましたが。
 金山沢中間部からは、斜度も適度で、8人がそれぞれ思い思いのシュプールを描こうと滑っていきますが、グサグサ雪に悩まされる場面も。でも、この展望、陽気の中で、沢を滑っていくのは山スキーならではの楽しさです。
 でっかい堰堤が現れると、沢から離れて林道に上がって、猿倉まで林道を滑ります。ここで、メンバーのストックのリングが転倒の際、雪の中にもぐってしまうアクシデント発生。みんなスコップを出して、エイホッ、エイホッ、っと穴を掘って探していると、あった、という声が谷に響き渡った。なんと、ゾンデ棒で探していたメンバーがリングを見つけたのでした。「ほんなもんで見つからへんでぇ」と密かに思っていたボクが甘かった。これからは、このメンバーを「ゾンデMURATA」と呼びましょう。
 なんやかんや、あった山行も二股までの長ーい林道を担いで歩いて(頑張って道路わきの雪をつないですべったメンバーと時間はかわりませんでした。)、第1日目は終了しました。

林道からの金山沢上部大斜面

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