金山(2,245m)

−サティスファクション!お約束。静寂の周回コース−

金山頂上からの焼山と火打山

 今シーズンの念願の金山山スキー!
期待どおりのとってもいいコースでした。天気にも恵まれご覧の焼山、火打そして、振り返ると雨飾山の大展望。

 最初の林道通過一箇所のみが要注意で、あとは特に問題なし。南南西尾根はブナ林から針葉樹に移り変わり、帰路の茂倉尾根は楽しい滑降コース。

 誰にも会わうことなく静寂のコース。お薦めです。
(いつも、やまもりさん、写真提供感謝です。)

日 時:2006年4月15日(土)  天 候:晴れ後曇り
メンバー:滋賀労山山スキーネット(やまもりさん、ひじかたさん、たかはし)
コースタイム:栃の樹亭5:30−林道1,055m地点6:30−(南南西尾根)−夏道合流1,510m地点8:11−天狗原山11:15/40−金山12:04/52−(茂倉尾根)−大倉沢1,300m地点14:05−栃の樹亭15:25

 道の駅小谷で仮眠のあと、栃の樹亭へ移動し、5:30予定とおり出発。既に単独行の人が出発されているようです。南南西尾根コース取り付きまでの崩壊地の林道通過が心配です。
 標高960mの大海川の橋をわたり林道を進むと、崩壊地の林道は上部からの雪に見事に覆われて、急な雪の壁となっている。最後は仕方なくスキーを脱いでピッケルも出し、兼用靴を蹴り込みステップをつくって、ようやく通過に成功。ふう。
 林道を1,055m地点あたりまで進み、ここから南南西尾根にとりつきます。少し手前の登りやすい所から尾根末端部に上がります。この段階ではまだ天候はよろしくなく、行く手の尾根の上部はガスに包まれてやや気も重い。緩急の連続した狭い尾根を進んでいくと、ガスが晴れてきた!

南南西尾根からの大渚山

 尾根の途中で振り返ると、登ってきた尾根の向こうに、端正な姿の大渚山が。
 今日の仲間のお二人は3月下旬に、金山を目指したものの事故通行止めなど諸般の事情で、大渚山に転戦しパウダーを楽しんでこられた。うらやましい!

 その奥にはうっすらと北アルプス連峰も見え始め、気分も高揚してきますが、目指す金山ピークはなかなか見えません。そして、先行の単独行の人も早い早い。全然背中も見せません。
尾根も幾分広くなってくると、夏道コース(?)との合流地点です。

 1,500mあたりからは立派なブナ林の中を登っていきます。雨飾山といい、このあたりのブナ林は本当に美しいです。
 日陰では雪面がまだ固いですが、さほど急でもないので楽に登っていけます。1,640mの平坦地までくると、行く手に△1,741mの岩峰が見えます。これを西から巻いてルンゼ状になった狭い部分から再度、尾根に登り上がります。

1,550mあたりのブナ林 1,640mから△1,741mを望む

 1,750mあたりまで登ると、ブナ林から一転して、針広混交の開放感のある斜面が見事に広がっていました。
ここからが、雨飾よりさらに高度を有する金山ならではの風景です。

1,750mあたり 心ウキウキするいい雰囲気 そして、天狗原山の山頂部南端を望む

 地形図にもあるように、うねうねするような広い尾根を少々アップダウンを交えて進みます。
△1,949mを再度西側から巻いて最後の登りへの鞍部で念のためクトーを装着。
 ここからは、東に、広い笹ケ峰牧場を裾野に持つ三田原山の奥に、ちょこっとゴツゴツした妙高山、スキー場の傷が痛々しい斑尾山、どよ〜んとした黒姫山、そして高妻・山スキーの楽園乙妻山までの信越の山々が望めます。
 鞍部から、あとひと頑張りで天狗原山です。傾斜も特に問題なく、南北に長い天狗原山の山頂へ。さあ、焼山、火打山、雨飾山、そして本日の目的地、金山とご対面です。 

天狗原山から金山(左)と焼山(右) 雨飾山全景、美しい

 天狗原山で展望をひとしきり楽しんだ後、約60mシールをつけたまま下って、再度100m余り登り返して、着きました、金山に。360度の大展望に恵まれますが、風が強い強い。樹氷が本当に透明な氷になっている木々の横にもぐり込み、さあ、ビールで祝杯。

 バタバタとヘリコプターが北面台地の上空を飛んでいました。ひょっとして「遭難?」、あるいは「懲りない山スキーヤー達」という、コンセプトでの取材飛行?などなど、勝手な思いをめぐらせながら、本日の好条件を与えてくれた神様・仏様に感謝。

茂倉尾根で雨飾山バックに決めた 尾根をかっ飛ばす!(hiziさん)
1,800mあたりの広い尾根を快適スキー こりゃ、たまらんなぁ!(hiziさん)
 全く危ないところもなく、金山山頂から標高差1,000mを思い存分楽しんで、標高1,300mの大倉沢合流地点まで到達です。出合手前で左から複数のシュプールがありましたが、これは一体どこから滑り込まれたのでしょうか?
 4月中旬ともなると左右の斜面からは部分的にデブリも発生しており、荒菅沢合流点を経て、ドロヤナギの待つ大海川の広くなったところで小休止。雨飾P2からのシュプールと思われる後が、沢山ありました。

 でも、どうも金山南南西尾根から茂倉尾根を周回したのはボク達だけだったようです。天候にも、仲間にも恵まれ、今シーズンの目的の一つが、大満足のうちに終了することができました。
 帰りには、富山県朝日の栄食堂で1年ぶりのたら汁をいただき、もう言うことありません。

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