北小谷・蒲原山(湯原集落コース)1,630m

 Best Conditionで迎えてくれました。あぁ、感動がこぼれ落ちる。

蒲原山頂あたり 別天地です。

 2013シーズンはこれまで3回ともパウダーゲットの幸運。さあ、次はと考える中、「蒲原山が良かったよ」というアドバイスを受けて少し遠いけれど、足を延ばすと。
 山スキーパラダイスでした。雪良し、展望良し、雰囲気良し、傾斜良し、片道340km来た甲斐がありました。

日 時:2013年2月17日(日) 天候:晴れのち薄曇
メンバー:やまもりさん、みやけさん、おおとさん、たかはし
コースタイム:湯原集落林道除雪終了地点(標高430m)7:15−標高1,340m地点10:45/52−蒲原山山頂部(1,629m)11:58/12:20−山頂(標高1,630m)12:30/12:50−標高1.020mシール装着地点13:35/50−標高920m滑走地点14:10/25−除雪終了地点14:52

青空の下、気持ちいい朝の登り。モチベーションも高まって。
向こうの尾根は紙すき山牧場 尾根が細くなると左手を登ります。

 湯原集落の林道除雪終了点から出発。少し登ると疎林の気持ちい尾根に。遠くには紙すき山牧場が光って見える。
次第に細い尾根の左側の登りとなる。そして1,340mの尾根に乗り上げると、一気に北から東に展望が広がる。

標高1,340mの絶景地 遠く雨飾、焼山など 標高1,400mあたりはメロウな緩斜面に
疲れなど感じないいいところです。 いよいよ頂上へ。

 標高1,400mあたりからひと登りで頂上へ。風もほとんどなく、快晴で、360度の大展望で。2月にこんな条件のいい日にめぐりあえるなんて。

横前倉山(左)と箙岳(中央) 北アルプス雪倉岳から朝日岳
雨飾(左)、焼山から妙高(右) 蒲原山1,630mピークへ

 標高1,630mのピークに移動してさあ、滑降!
 まずは、山頂部の平らな斜面を歩いて進み、標高差約200mのパウダーラン!

山頂ゾーンの快適パウダーラン

 滑りの第2弾は標高1,420mのピークの南から東北東斜面へ。ここの標高差は約400m。
一旦、シールをつけてトラバース気味に登りの尾根に戻る。
 そして、締めは標高920mから一気に麓へ!ここは標高差約500m。
 今回の滑りのコースは東北東から北東斜面で、麓まで新雪を堪能できました。山スキー、FANTASTIC!

標高1,410mから飛び込む 思いもままシュプール刻んで
標高920mから締めの標高差500m! どこまでも新雪に戯れて
どんどん落ちていく ゴール近い針葉樹が見えてきた

【記録】

 先週は猿ケ馬場山のいいコースでパウダー満喫し、そして今回は。以前から「あそこはいい」と聞いていた北小谷の蒲原山
へ湯原集落のコースから登ることとしました。ネットにもいくつか山スキーの報告があり、さらに先日からの降雪もあり期待できそう。

 しかし、吹雪の北陸道の運転は怖かった。滋賀から福井県境、福井の今庄あたり、石川の金沢手前から富山の有磯海までが特にひどく、雪で視界が悪い上に雪のブロックも落ちていたりして、肩がこりました。道の駅小谷で、恒例の楽しみ宴会の後、車中泊&テント泊。
 早朝、酒を飲まないという大切にしたい(陰のリーダーでもある)メンバーの運転で湯原集落へ。集落内の急坂は凍っていて、早朝運転担当のメンバーは「こわい!」と言い、助手席のボクも力が入る。林道分岐のちょっとしたスペースに車を止め、さあ、出発。(標高430m)

 林道から右手の少し急な樹林帯に入り、しばらくでまた林道に合流してまた別れ、いい感じの疎林帯の登りにかかる。昨夜までの雪が枝に残って朝日に光って美しい。最初は急な斜面をジグを切って標高819mあたりに登りあげ、ここからは緩斜面となってブナ林の中の楽しい登りです。太陽がまぶしく、左手の尾根には紙すき山牧場の切り開かれた尾根が白く輝いています。知り合いからは道の駅小谷から牧場経由のコースを紹介されましたが、地図を見ると湯原からのこのコースが山スキーには面白そうと選択。
 尾根は次第に細くなり、尾根上はアップダウンや木が邪魔をして登りにくいので左手斜面をトラバース気味に登るが、所によっては少々木がうるさく、すごい雪庇の下をビビリながら通過するなど、いろいろと変化があります。

 標高1,340mの尾根上で一気に視界が広がる。日本海から頚城連山、雨飾、焼山などなど絶景ポイント。風もなくやさしく2月の陽光に包まれます。ここからルートは標高差約100mをのんびり登っていくメロウなコースに変わります。標高1,420mピークを右から巻き少し下って、最後の200mの登りも、適度な斜度でブナやカンバ、頂上辺りは針葉樹と、疎林の中を進む。途中、青空に白い飛行機雲が引かれていき、絵になる。何とも、贅沢な時間を頂いて…。

 そして、山頂へ。蒲原山は南の最高点1,630mと北の1,629mの2つの平らなピークがあって、ボクたちはまず北のピークへ。ここは最高点よりもずっと展望がいい。真っ白な北アルプス雪倉山〜朝日岳さらに北に続く稜線。雨飾、焼山、妙高、乙妻・妻、遠くに八ツ、南アなど誰もいない山頂で、ノンアルコールビールで乾杯!プライスレスの絶景を肴に、格別においしいです。しばらくすると新潟の単独山スキーヤーが登ってこられました。

 雪が変質するともったいないので、休憩もそこそこに南の最高点まで移動していよいよ滑降に移ります。
その素晴らしさは上の写真のとおりです。頂上から超緩斜面を下りラッセルで移動した後、パウダーを巻き上げ、標高差約200mの歓喜の滑走です。そしてお次は、標高1,420mピークの南からは往路と分かれ、東北東斜面に飛び込む。ここも報告どおり素晴らしい。ブナ林の斜面を写真を撮りながら一気に標高1,020mまで滑ります。

 ここで一旦シールをつけて往路の尾根コースへトラバースぎみに移動していきます。途中、一部急な斜面の横断もありましたが雪崩の心配もなく、無事に標高920mで往路のトレースに合流しました。そして、最後の滑走。往路の北側のやや急な斜面を雪煙をあげて滑っていきます。だんだん足に疲れもたまって、折角のいい斜面で思い通りの滑りができないのが悔しい。まだまだ体力が、技術が足りません。でも、本当に麓までいい雪に恵まれました。これも滑走した斜面が全て、北東から東北東という方角によるものでしょう。途中、少しでも南を向いた斜面では雪はきっちりと変質してました。

 遠く340km来た甲斐がありました。大満足で湯原集落を後にしました。

 

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