山スキー報告
ブンゲン(1,259.7m)
−春ウララの稜線歩き:滑降付き

ブンゲン南方、1,210mピークからGO!

 ちょっと、時間の都合が付いた春ウララのこの日、午前中の速攻山スキーでどこへ行こうか、と思案し、そう、伊吹山系山スキーの古典ルート、「ブンゲン」を目指しました。
 スキー場のボトムから歩き出し、1時間20分でブンゲンへ、そして時間があったので、1,210mピークまで行き、左写真のとおり、ほんのひと滑りしてきましたが、稜線上は歩き主体の「滑降付き」という感じでした。

日 時:2004年2月19日(木)  天候:春うらら
メンバー:単独
コース・タイム:スキー場ボトム9:11−品又峠9:39−スキー場トップ10:11−ブンゲン10:30/47−1,210mピーク11:07−ブンゲン11:47−スキー場トップ12:14−スキー場ボトム12:39
1/25千図:横山、美束

スキー場トップからのブンゲン(一番奥)

 ゲレンデトップは1,200m超。ここからブンゲンまで小さなアップダウンの繰り返しです。
ブンゲン頂上からの展望です。
国見岳、虎子山、伊吹山 金糞岳
1,210mピークからブンゲンを望む

 ブンゲンからは20分の道のりでした。雪が締まってとっても楽チンです。
稜線からの貝月山(1,234m)

 一昨年、大勢で山スキーに行き、帰りは濃密なひどい藪尾根にもて遊ばされたことを思い出します。


【記録】


 半日の余裕ができ、天気もいいので、山スキーのクラシックルート「ブンゲン」に行ってきました。
 子どもを幼稚園に送ってから、さあ、奥伊吹に出発です。9時過ぎに駐車場に到着し、すぐに準備して、標高730mのゲレンデボトムからシール登行。平日のまだ朝なので、お客も少なく、第1ペア、第8ペアリフト沿いのゲレンデの隅っこを登り、さらに標高1,010mの品又峠まで、このところの陽気で融けた雪が朝の冷え込みで堅い雪になった斜面を登ります。稜線へは天狗岩コースを登ってもいいのですが、コースは余り広くなくスキーヤーの邪魔をするとダメなので品又峠経由としました。
 峠からいよいよ今は使われていなくて、リフトの支柱のみ並んでいる第6、第7リフト沿いの狭い旧ゲレンデを行くこととします。使ってないので、重い雪のラッセルか…、と思ってましたが、立入禁止の表示はあり、ゴメンナサイと進入していくと、何と意外にも圧雪車が入っており、山を削った左手からの落石に注意しながら、高度を稼ぎ,1,120mを超えると、ほぼブナ交じりの平坦な斜面になり、いい雰囲気になってきました。この先、アップダウンのあと、現在のゲレンデトップに到着。

 ここから、南にブンゲンが伺えます。ほとんど標高差はなく、小さな登り下りを数回繰り返します。藪もなく、快適な稜線漫歩です。わずかにスキーのあとがうっすらと残ってました。2月中旬なのに春ウララの陽気なので暑い暑いとタオルで汗を拭いながら進み、出発から1時間20分でブンゲン到着です。
 特に金糞岳が白くそして大きく、美濃の山々も幾分ぼやけながらも白く連なっています。そして、南、伊吹の方に目を転じると虎子山、国見岳、最奥にぼんやり伊吹山が控えています。
 計画ではブンゲンを起点にどこかに滑り込み登り返そうかと考えてましたが、結構、木が密集し難しそう。ふと、南方の虎子山へ続く稜線の割合近くに、1,210mピークの北西に白い斜面が…。そうだ、あそこまで行って滑ろう、と即決し、いざ、南へ。ここの稜線は噂どおり複雑怪奇。どこを通れば最短なのか、思案しながら進みます。快晴の今日だからいいものの、天気悪ければ虎子へのルートどりはきっと難儀するでしょう。
 ブンゲンから一旦下り、積雪期だからこその快適な稜線歩きで(無雪期はブッシュできっと大変でしょう)で、鳥や兎やカモシカの足跡を見るのも楽しく、すぐに目的の1,210mピークへ。

 さあ、早速シールをはずし、白い斜面にGO!気持ちよくターンをきめるも、すぐにブッシュに阻まれ、あっけなく、終了。このわずか十数秒の滑りのためにブンゲンから20分かけてきましたが、まあ、満足。再度シールを付けブンゲンへ戻りましょう。ブンゲンのすぐ北の1,250mピークからは北西の沢状斜面に飛び込むと、おぉ、重いながらもこれはパウダーと違うんかぁ、という雪にも、ほんのちょっと出会え、これまた少し満足。再々度、シールつけてゲレンデトップをまいて、1,220mから、さぁ、シールを外し、旧ゲレンデに向かって、行きましょう。気持ちよく滑れ、誰も居ない圧雪斜面を品又峠まで滑り降りて、あとは一般スキーヤーに混じってゲレンデを適当に滑って、ゲレンデボトムに到着。半日コースでしたが、初めてブンゲンに行け、さらにもう少し足を伸ばせて満足いく山行でした。


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