MTB山行
  静かな近江の乗鞍岳(865m)
〜茅葺きの集落:在原から林道をこぐ〜

山頂あたりから望む奥琵琶湖

 実は午前中に今津町の大御影山に登り、マキノ高原で一服の後、乗鞍岳に立ち寄りました。
 マキノ町の最奥の地、在原から県境稜線に林立する無線中継所を結ぶ林道約4.9kmをこいで、あとは稜線伝いに10数分で山頂。登りはトータル約50分という、意外なほど、MTBミニ登山となりました。
 山頂部からの奥琵琶湖の景色、竹生島はちょっと霞んでますが、いいですねぇ、やっぱりこれは。

日 時:2003年6月6日 天候:晴れ
メンバー:単独
コース:マキノ町在原−(舗装林道)−稜線−(登山道)−乗鞍岳
標高差:380m〜865m(約485m)
往復距離:約11km(舗装林道10km、登山道1km)
コースタイム:在原12:57−稜線林道終点13:29/35−山頂13:47/14:00−林道終点14:35−在原14:52
2万5千分の1地図:駄口

茅葺き民家の在原

 マキノ高原から白谷を経て県道を登っていくと、今なお十数軒の茅葺き民家が残る集落「在原」に着きます。白川郷の合掌村には圧倒されましたが、ここはとても懐かしい感じのする素朴な風景です。
 この日はバスで絵描きさんがたくさん来られていました。そこに住んでおられる人の邪魔にならないように気をつけましょう。
伝承 在原業平の墓

 集落のはずれにある、平安の歌人で「伊勢物語」モデルとも言われる在原業平のお墓と伝えられている墓標です。業平は、晩年この地で過ごしたと言われています。大きな木に守られるようにひっそりと佇んでいいました。
林道出発地点から稜線の無線中継所を望む

 ずーっと奥の稜線に見えるでしょ、鉄塔が。あそこが県境の稜線でそこまでコンクリート舗装された林道(というのかな?道)が続いています。スタートから300m地点でしっかり鎖で通行止めにされ、マウンテンバイクをよいしょと担いで乗り越え、先へ進みます。集落が既に標高380mと高く、800mの稜線まで標高差はそんなにありません。
 道に稜線まで50mおきにきっちり立ててある標識で、これは出発地点のもので、ここから先4,860mです。
まもなく稜線。全線舗装はしっかりとされています。途中、鹿5頭、猿2匹に出合いました。
県境稜線から東に乗鞍岳(中央)

 30分少々で稜線着。ふうーっ。標高差420m、約4.9kmのヒルクライムでした。そんなに急じゃなかった印象です。といっても、午前の疲れも残っているし、ガサガサと音がして突然、鹿が飛び出して来たのにビックリしたりして、猿ににらまれたり、でゆっくりこいで登ってきました。
 稜線からは、右奥に見える関電の無線中継所までは道しっかりして鉄製の梯子も2箇所。そこからピークまではごく普通の山道で、北に向きを変えて、一旦下って上り返すこととなります。ここの稜線には4つの中継所が立ってました。一番東の関電中継所から西を望みます。右手奥に三国山から赤坂山に続く山並みが見えます。さらに、手前の中継所の右手ずっと奥には、午前中に登ってきた大御影山が見えているはずですが、はっきりわかりません。
 北側には、敦賀の野坂岳がどっしりと構えてました。もちろん、南には琵琶湖が。
乗鞍岳山頂で記念写真

 別にここまでMTBを持ってくる必要もなかったですが…(関電中継所手前からは担いで往復しました。)。山頂です。東下に見える国境スキー場・敦賀国際スキー場の地肌が痛々しいです。その国境スキー場あたりから登ってくる山道が頂上から北に続いていました。
 ここまでくると、スキー場前を通る国道161号線からの騒音が少々耳障りになります。
 復路は関電中継所前でのんびりしてから、林道を飛ばしました。

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