中毒にかかってしまったら。
原因  中毒を起こすような物質の摂取が生態の分解、排泄できる容量を上回ると起こる


症状  よだれ、嘔吐、下痢、血便、運動障害、筋肉のけいれん、
     ひどい時はチアノーゼ、けいれん、麻痺、昏睡から
     死にいたることもある。
中毒物質

植物
アセビ、ジャガイモ、ねぎ類、ロベリア、ポインセチア、
乾燥させた月桂樹の葉(料理などで臭みけしに使うローリエのこと)
ソテツ、モモ、さくらんぼ、タバコ、朝鮮朝顔、アーモンド、水仙、チューリップ
アジサイ、アイリスなど。

薬品
漂白剤などの塩素系の薬品
殺虫剤などのリン酸系の薬品
刹鼠材に含まれるワリファン
ナメクジなどの駆除剤に含まれるメタルアルデヒト
除草剤に含まれる有機砒素、フェノール系、トリアジン系、尿素系の薬品
なめい、ペンキ、バッテリーなどの重金属
車の不凍液に使われるエチレングリコール
対応の仕方
動物をその品から遠ざけて、もし何を飲み込んだのか分かっていたら
種類に応じて、催促措置をして病院へ急ぐ。
種類によっては消化器官などを傷つける怖れのある物もあるので
注意。分からない場合は何もせずに出来るだけ早く病院へ急ぐ.
催促措置の方法
  1時間以内に犬はオキシドールもしくはオキシフルをスプーンに〜2杯
  猫はオキシドールオキシフルを2倍に薄めてスプーンに1〜2杯
  を与える。
  そのあと、胃壁保護のために牛乳と毒を吸着させ体外に出すために
  活性炭(1kに対して1グラムを5mlの水に溶かして与える)を飲ませた方が良い。
吐かせてはいけないもの(強酸性、強アルカリ性、ガソリン、灯油などの石油製品
喉に炎症を起こす植物、消毒液など)
は牛乳や活性炭を飲ませて病院へ
急ぐ。 
もし、皮膚についてしまったら。

消毒液などの非油性化合物が付着した場合
   →大量の水で洗い流す。

機械油やクレオソートなどの液状の油性化合物が付着した場合
   →大量に料理油を皮膚に塗りつけ根元までしみこませた後、
     中性洗剤で匂いが取れるまで洗う。

タールなどの固形の油性化合物が付着した場合
   →汚れた被毛は刈り取り、皮膚については、サラダ油やバターを
     塗りつけて根気よくとっていく。


発がん性のある物質は直接手では絶対に触らない。

目に入ったら生理食塩水(微温度の湯か水2リットルにティスプーン2杯
の塩を入れて作る)で10分間洗い流す。



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