☆ハーフドール

2016.7.28

 先日京都の骨董市で見つけたのは、上半身が陶製の人形で、下半身は布製のスカートだけという珍しいものだったが、聞けばフランス製のアンティークだという。本来私の守備範囲ではないのに思わず買ってしまったのは、その人形がオールドノリタケのデコレディーフィギュアと全く同じポーズと顔立ちをしていたからだ。

 調べてみると、このような陶製のフィギュアは“ハーフドール”と呼ばれているそうで、スカート部分がピンクッションになっていたらしい。ハットピンを挿しておくのに使うレディースアイテムである。アンティークとして今でも人気があるようで、知らなかったのは私が無知なせいだとわかった。

 さらにいくつかネットの画像で確認したが、多くが素朴な、というか粗雑な作りで、このようにいい出来のものは極めて珍しいということもわかった。オリジナルがどこから来ているのかはわからないが、おそらく当時流行のポーズだったのだろう。両手を組んだ夢見る瞳のレディー、私のお気に入りのデコレディーもやはりパクリだったとは・・・。改めて、オールドノリタケ恐るべし!