☆ゴーダ柄

2012.9.24

 それはともかく、なんとも素朴でおおらかな姿なので不思議と落ち着くし、今人気の北欧デザインとも通じるものがある。残念なことにあまり写真うつりがよくないが、実物ははるかにいい雰囲気なのである。

 ところで、その”ゴーダ柄”とはそもそもどんな由来があるのだろう。気になって調べてみてもよくわからない。美術やデザイン用語にでもあるのだろうか。”ゴーダ”はもちろん”ゴーダチーズ”で有名なオランダの地名である。それでオールドノリタケの本では、風車や農村風景などとともに”オランダ柄”のくくりで紹介されることが多い。

 いくつかのノリタケ花瓶は普段の花生け用に使っているが、その中でも最も生けやすくどんな花にも合うので重宝しているのが、この“ゴーダ柄花瓶”である。バスケット型で、いろんな種類の花を無造作に挿してもそれなりに様になる。渋い色使いの大まかな図柄で、花色と喧嘩することが少ない。“ゴーダ柄”というのはオールドノリタケの本からの受け売りで、写真の鉢などはお馴染みの図柄だが、この花瓶も確か売り主が”ゴーダ柄”と説明していたように思う。