☆お疲れでしょう
2012.2.14
人と犬がそれぞれ支える“奇妙な”ボウルを紹介しよう。
それに比べると、こちらは3匹のダックスフントの表情がよくわからない。オールドノリタケに犬の図柄は数多いが、大抵は可愛いか精悍かユーモラスである。しかしこのダックスたちはそのどれでもなく、ただひたすらボウルの重みに耐えている。彩色も地味で、ボウルの外側と一体化してしまっている。見込みのメルヘンっぽい図柄とのアンバランスさえ感じるほどだ。このパターンで違った彩色のものを私は見たことがないが、どうも作製の意図が今一つよくわからない。それにしても犬種的に腰の弱い犬なのにと、見るたびについつい気の毒になってしまうのだ。
”ジェミニボウル“と呼ばれるこの品を見るたびに、双子のお二人の柔軟性の凄さに舌を巻く。大変そうだが、彼女たちの顔はむしろ自慢げだ。
「よくわかりましたから、お互い手を離してしばらくお休みください。」