□ 西表島(いりおもてじま)について
西表島は野生のネコ類が生息する島としては世界で一番小さい島です。
□ 西表島の位置
西表島は北緯24度20分、東経123度50分に位置しており、小笠原諸島の父島や母島よりさらに南の硫黄島とほぼ同緯度となっています。
西表島の周囲には、西表島の属島も含めてたくさんの小島があります。 しかしいずれの小島にもイリオモテヤマネコは住んでいません。
□ 西表島の気候
西表島の年平均気温は23.4度です。
一年で一番寒い1月でも平均気温が17.6度、平均最低気温が15.2度あり、気候区分では亜熱帯性気候に属します。
月平均気温が25度以上の月が5月から9月までの5か月間あり、長い夏が続きます。
年間降水量は2500mm前後(東京は1500mm前後)です。
湿度は年平均80%(東京は69%)で、もっとも湿度が高いのは5月の85%(東京では7月の79%)、最低は10月の76%(東京では1、2月の57%)です。
山の森の中ではこれよりさらに湿度が5〜10%高くなります。
□ 西表島の地形
西表島の面積は290平方キロメートル、周囲75.5kmで沖縄本島の約1/3の面積で、沖縄県の中では沖縄本島に次ぐ大きさです。
伊豆諸島では一番面積の広い大島の約90平方キロメートルと比べると約3倍の広さです。
「離島」としてはかなりの大きさの島ですが、島の面積の7割が山地であり、ジャングルに覆われています。
そのため現在人間が生活している場所は海岸沿いなどのわずかな場所のみです。